年収ランキング|職業別144職種の全順位を公的統計で比較、男女別・20代も

職業別の年収ランキングの1位は、航空機操縦士の1,631.8万円です。厚生労働省の統計に載るすべての職種を、同じ計算式で年収に換算して並べました。
ただ、順位は職種ごとの平均で並べたものです。上位の職種でも、真ん中の人の給与は平均より下にあることがあり、同じ職業の中にも大きな幅があります。
この記事では、144職種の全順位に加えて、男女別・20代後半の上位と、ランキングを読むときの注意点まで整理します。
ランキングの数字は、あくまで職種ごとの平均です。いまの職種と経験で実際にどのくらいの年収を提示されるのかは、転職エージェントを活用すれば無料で確認できます。
職業別の年収ランキング上位50|1位は航空機操縦士の1,631.8万円
このランキングは、厚生労働省の統計に載る144職種を、同じ計算式でそろえて並べたものです。 条件は次のとおりで、記事内の年収はすべてこの方法で計算しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 元にした統計 | 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・職種(小分類)第1表 |
| 賃金の時点 | 2025年6月分の給与と、2024年1〜12月の賞与 |
| 対象 | 常用労働者10人以上の民営事業所で働く一般労働者(短時間労働者を除く) |
| 範囲 | 産業計・企業規模計・男女計 |
| 年収の計算式 | きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額 |
| 職種の数 | 144職種(職種「不詳」を除く) |
「きまって支給する現金給与額」は、基本給や手当に残業代を含めた毎月の給与で、税金や社会保険料を引く前の額。ここに前年1年間の賞与を足しています。
| 順位 | 職種 | 年収換算 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 1 | 航空機操縦士 | 1,631.8万円 | 39.7歳 |
| 2 | 医師 | 1,512.3万円 | 45.7歳 |
| 3 | その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 1,134.6万円 | 39.4歳 |
| 4 | 大学教授(高専含む) | 1,082.6万円 | 57.5歳 |
| 5 | 歯科医師 | 1,062.7万円 | 39.6歳 |
| 6 | 法務従事者 | 981.1万円 | 46.5歳 |
| 7 | 管理的職業従事者 | 966.8万円 | 51.5歳 |
| 8 | システムコンサルタント・設計者 | 889.0万円 | 38.3歳 |
| 9 | 大学准教授(高専含む) | 876.4万円 | 49.3歳 |
| 10 | 公認会計士,税理士 | 810.8万円 | 42.2歳 |
| 11 | 研究者 | 802.0万円 | 42.5歳 |
| 12 | 企画事務員 | 736.8万円 | 43.0歳 |
| 13 | 小・中学校教員 | 735.2万円 | 42.2歳 |
| 14 | 輸送用機器技術者 | 725.4万円 | 41.4歳 |
| 15 | 鉄道運転従事者 | 719.2万円 | 41.0歳 |
| 16 | 大学講師・助教(高専含む) | 712.2万円 | 41.6歳 |
| 17 | 発電員,変電員 | 707.3万円 | 42.3歳 |
| 18 | 電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) | 703.9万円 | 42.1歳 |
| 19 | 獣医師 | 680.5万円 | 38.7歳 |
| 20 | 建築技術者 | 679.1万円 | 43.4歳 |
| 21 | 金融営業職業従事者 | 674.4万円 | 37.1歳 |
| 22 | 著述家,記者,編集者 | 673.2万円 | 41.5歳 |
| 23 | 高等学校教員 | 666.1万円 | 43.9歳 |
| 24 | 販売類似職業従事者 | 664.5万円 | 40.4歳 |
| 25 | その他の営業職業従事者 | 660.7万円 | 42.4歳 |
| 26 | 機械器具・通信・システム営業職業従事者(自動車を除く) | 659.4万円 | 42.2歳 |
| 27 | 機械技術者 | 659.0万円 | 42.3歳 |
| 28 | 化学技術者 | 641.7万円 | 41.5歳 |
| 29 | 電気工事従事者 | 628.1万円 | 41.6歳 |
| 30 | 土木技術者 | 625.0万円 | 46.0歳 |
| 31 | 他に分類されない技術者 | 611.9万円 | 43.9歳 |
| 32 | その他の情報処理・通信技術者 | 609.8万円 | 42.2歳 |
| 33 | 金属技術者 | 606.9万円 | 43.8歳 |
| 34 | 船内・沿岸荷役従事者 | 601.2万円 | 42.9歳 |
| 35 | その他の機械整備・修理従事者 | 598.0万円 | 42.5歳 |
| 36 | 自動車組立従事者 | 591.7万円 | 41.0歳 |
| 37 | 秘書 | 591.6万円 | 45.7歳 |
| 38 | 製銑・製鋼・非鉄金属製錬従事者 | 587.6万円 | 42.1歳 |
| 39 | クレーン・ウインチ運転従事者 | 586.7万円 | 47.7歳 |
| 40 | 自動車営業職業従事者 | 585.7万円 | 39.9歳 |
| 41 | 他に分類されない専門的職業従事者 | 583.3万円 | 41.7歳 |
| 42 | 車掌 | 583.2万円 | 39.0歳 |
| 43 | 運輸・郵便事務従事者 | 579.7万円 | 48.6歳 |
| 44 | ソフトウェア作成者 | 578.5万円 | 37.1歳 |
| 45 | 航空機客室乗務員 | 572.5万円 | 32.7歳 |
| 46 | はん用・生産用・業務用機械器具・電気機械器具整備・修理従事者 | 571.2万円 | 42.7歳 |
| 47 | 薬剤師 | 566.8万円 | 40.1歳 |
| 48 | 助産師 | 566.7万円 | 41.2歳 |
| 49 | その他の商品販売従事者 | 557.6万円 | 42.0歳 |
| 50 | 診療放射線技師 | 556.5万円 | 41.1歳 |
年収換算が1,000万円を超えたのは、上位5職種だけでした。 6位の法務従事者981.1万円、7位の管理的職業従事者966.8万円が1,000万円の手前に続き、800万円以上まで広げても11職種にとどまります。1,000万円に届く職業の顔ぶれと、そこへ至るルートは年収1000万円の職業一覧と到達ルートで詳しくまとめました。
上位20職種を見ると、18職種で年間賞与が100万円を超えています。例外は歯科医師と獣医師で、歯科医師の年間賞与は42.8万円。月々の給与が84.99万円と高いため、賞与が少なくても5位に入っています。同じ高年収でも、月給で稼ぐ職種と賞与の比重が大きい職種があるのです。
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」(e-Stat)
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況 調査の概要」
51位〜144位の年収ランキング|平均を上回るのは54位まで
51位以下も同じ計算式です。全職種をまとめた平均545.6万円との境目は54位と55位の間にあり、54位の宗教家が546.1万円、55位の音楽家,舞台芸術家が544.0万円です。 なお順位は千円単位まで計算した値でつけているため、表示が同じ金額でも順位が分かれている箇所があります。130位の2職種は千円単位まで同額のため、同じ順位にしました。
| 順位 | 職種 | 年収換算 |
|---|---|---|
| 51 | 保健師 | 551.4万円 |
| 52 | 化学製品製造従事者 | 550.0万円 |
| 53 | 外勤事務従事者 | 547.0万円 |
| 54 | 宗教家 | 546.1万円 |
| 55 | 音楽家,舞台芸術家 | 544.0万円 |
| 56 | 生産関連事務従事者 | 543.6万円 |
| 57 | 測量技術者 | 543.1万円 |
| 58 | 総合事務員 | 541.4万円 |
| 59 | 保険営業職業従事者 | 540.6万円 |
| 60 | デザイナー | 539.6万円 |
| 61 | その他の一般事務従事者 | 528.7万円 |
| 62 | 庶務・人事事務員 | 525.2万円 |
| 63 | 営業・販売事務従事者 | 525.1万円 |
| 64 | 看護師 | 524.7万円 |
| 65 | 配管従事者 | 523.1万円 |
| 66 | 機械検査従事者 | 522.8万円 |
| 67 | はん用・生産用・業務用機械器具組立従事者 | 522.5万円 |
| 68 | 会計事務従事者 | 512.2万円 |
| 69 | 鋳物製造・鍛造従事者 | 507.5万円 |
| 70 | 営業用大型貨物自動車運転者 | 507.2万円 |
| 71 | 鉄工,製缶従事者 | 506.6万円 |
| 72 | 自動車整備・修理従事者 | 503.8万円 |
| 73 | その他の教員 | 502.6万円 |
| 74 | 画工,塗装・看板制作従事者 | 497.7万円 |
| 75 | 美術家,写真家,映像撮影者 | 492.2万円 |
| 76 | 建設・さく井機械運転従事者 | 487.9万円 |
| 77 | 大工 | 485.5万円 |
| 78 | 金属工作機械作業従事者 | 483.9万円 |
| 79 | 臨床検査技師 | 482.0万円 |
| 80 | 製図その他生産関連・生産類似作業従事者 | 470.9万円 |
| 81 | 他に分類されない輸送従事者 | 470.1万円 |
| 82 | 窯業・土石製品製造従事者 | 467.6万円 |
| 83 | その他の建設従事者 | 466.9万円 |
| 84 | その他の製品製造・加工処理従事者(金属製品) | 465.3万円 |
| 85 | 製品検査従事者(金属製品) | 460.5万円 |
| 86 | 歯科技工士 | 458.6万円 |
| 87 | ゴム・プラスチック製品製造従事者 | 458.2万円 |
| 88 | 金属プレス従事者 | 458.1万円 |
| 89 | 印刷・製本従事者 | 457.9万円 |
| 90 | その他の機械組立従事者 | 457.5万円 |
| 91 | 金属溶接・溶断従事者 | 454.7万円 |
| 92 | 板金従事者 | 454.2万円 |
| 93 | その他の保健医療従事者 | 454.2万円 |
| 94 | バス運転者 | 453.1万円 |
| 95 | その他の定置・建設機械運転従事者 | 452.3万円 |
| 96 | タクシー運転者 | 450.8万円 |
| 97 | 営業用貨物自動車運転者(大型車を除く) | 448.6万円 |
| 98 | 金属彫刻・表面処理従事者 | 448.5万円 |
| 99 | 電気機械器具組立従事者 | 446.1万円 |
| 100 | 理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士 | 443.6万円 |
| 101 | 幼稚園教員,保育教諭 | 442.6万円 |
| 102 | 個人教師 | 442.0万円 |
| 103 | その他の社会福祉専門職業従事者 | 441.7万円 |
| 104 | 介護支援専門員(ケアマネージャー) | 441.3万円 |
| 105 | ダム・トンネル掘削従事者,採掘従事者 | 439.3万円 |
| 106 | 土木従事者,鉄道線路工事従事者 | 435.2万円 |
| 107 | 木・紙製品製造従事者 | 434.2万円 |
| 108 | その他の自動車運転従事者 | 431.4万円 |
| 109 | 自家用貨物自動車運転者 | 430.2万円 |
| 110 | 事務用機器操作員 | 428.8万円 |
| 111 | 保育士 | 427.6万円 |
| 112 | 准看護師 | 427.5万円 |
| 113 | 製品検査従事者(金属製品を除く) | 421.2万円 |
| 114 | 建設躯体工事従事者 | 414.5万円 |
| 115 | その他の製品製造・加工処理従事者(金属製品を除く) | 410.6万円 |
| 116 | 電話応接事務員 | 407.0万円 |
| 117 | その他の運搬従事者 | 406.5万円 |
| 118 | 栄養士 | 404.0万円 |
| 119 | その他のサービス職業従事者 | 402.7万円 |
| 120 | 清掃員(ビル・建物を除く),廃棄物処理従事者 | 398.6万円 |
| 121 | 食料品・飲料・たばこ製造従事者 | 396.7万円 |
| 122 | 歯科衛生士 | 396.0万円 |
| 123 | 娯楽場等接客員 | 390.0万円 |
| 124 | 理容・美容師 | 388.5万円 |
| 125 | 介護職員(医療・福祉施設等) | 388.0万円 |
| 126 | 販売店員 | 384.8万円 |
| 127 | 訪問介護従事者 | 381.9万円 |
| 128 | 警備員 | 379.9万円 |
| 129 | 飲食物調理従事者 | 379.1万円 |
| 130 | 飲食物給仕従事者 | 371.0万円 |
| 130 | 乗用自動車運転者(タクシー運転者を除く) | 371.0万円 |
| 132 | 居住施設・ビル等管理人 | 370.1万円 |
| 133 | 身の回り世話従事者 | 362.4万円 |
| 134 | 農林漁業従事者 | 360.8万円 |
| 135 | 美容サービス・浴場従事者(美容師を除く) | 353.9万円 |
| 136 | 他に分類されない運搬・清掃・包装等従事者 | 353.6万円 |
| 137 | 受付・案内事務員 | 353.5万円 |
| 138 | その他の保健医療サービス職業従事者 | 351.9万円 |
| 139 | 看護助手 | 337.1万円 |
| 140 | 包装従事者 | 336.6万円 |
| 141 | その他の保安職業従事者 | 335.3万円 |
| 142 | 紡織・衣服・繊維製品製造従事者 | 319.4万円 |
| 143 | クリーニング職,洗張職 | 298.3万円 |
| 144 | ビル・建物清掃員 | 297.4万円 |
働く人の多い職種では、看護師が64位、保育士が111位、介護職員(医療・福祉施設等)が125位、販売店員が126位に入っています。タクシー運転者は96位の450.8万円で、地域別・年齢別の内訳はタクシー運転手の年収をまとめた記事で扱っています。


上位との差がどこから生まれているかを見ると、目につくのは賞与の違いです。125位から144位までの20職種は、年間賞与がいずれも55万円に届いていません。ビル・建物清掃員は21.1万円、タクシー運転者は19.8万円です。ただし賞与が少ない理由が職種そのものにあるのか、勤め先の規模や雇用形態の構成によるのかまでは、この表からは判断できません。順位が低いことは、その仕事の価値や将来性を示すものではありません。
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」(e-Stat)
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業計 第1表」(e-Stat)
職業の大分類で見る年収ランキング
144の職種を11の大きなグループにまとめると、順位の大枠が見えてきます。大分類で最も高いのは管理的職業従事者の966.8万円、次いで専門的・技術的職業従事者の612.7万円です。
| 順位 | 職業の大分類 | 年収換算 | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 1 | 管理的職業従事者 | 966.8万円 | 51.5歳 |
| 2 | 専門的・技術的職業従事者 | 612.7万円 | 41.8歳 |
| 3 | 事務従事者 | 541.4万円 | 44.3歳 |
| 4 | 販売従事者 | 535.7万円 | 42.8歳 |
| 5 | 建設・採掘従事者 | 506.6万円 | 43.3歳 |
| 6 | 輸送・機械運転従事者 | 483.6万円 | 51.1歳 |
| 7 | 生産工程従事者 | 471.6万円 | 43.1歳 |
| 8 | 運搬・清掃・包装等従事者 | 386.0万円 | 47.8歳 |
| 9 | サービス職業従事者 | 382.2万円 | 44.4歳 |
| 10 | 保安職業従事者 | 372.3万円 | 54.2歳 |
| 11 | 農林漁業従事者 | 360.8万円 | 49.1歳 |
専門的・技術的職業従事者には、2位の医師から100位の理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,視能訓練士、122位の歯科衛生士まで、幅広い職種が入っています。なお1位の航空機操縦士は、この統計では輸送・機械運転従事者の扱いです。大分類の平均だけで「専門職は高い」とひとくくりにせず、小分類の順位まで確かめるほうが実態に近づきます。


参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(大分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」(e-Stat)
男女別・20代後半で見ると、上位の顔ぶれはどう変わるか
全体の順位は男女計の平均です。性別や年齢を区切ると、上位に並ぶ職種は少し入れ替わります。
- 男性の1位は航空機操縦士、女性の1位は医師
- 25〜29歳では、システムコンサルタント・設計者や金融営業職業従事者が上位に入る
男性・女性それぞれの上位10職種
推計の労働者数が1,000人に満たない職種は、数字が振れやすいため外しています。女性の航空機操縦士は推計220人、年収換算799.5万円で、この条件により対象外です。
| 順位 | 男性 | 年収換算 | 女性 | 年収換算 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 航空機操縦士 | 1,654.7万円 | 医師 | 1,274.5万円 |
| 2 | 医師 | 1,594.2万円 | 歯科医師 | 998.8万円 |
| 3 | その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 1,245.1万円 | 大学教授(高専含む) | 980.9万円 |
| 4 | 歯科医師 | 1,119.1万円 | 法務従事者 | 899.4万円 |
| 5 | 大学教授(高専含む) | 1,110.2万円 | 管理的職業従事者 | 863.0万円 |
| 6 | 法務従事者 | 1,009.4万円 | その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 851.6万円 |
| 7 | 管理的職業従事者 | 980.1万円 | 大学准教授(高専含む) | 834.6万円 |
| 8 | システムコンサルタント・設計者 | 932.6万円 | システムコンサルタント・設計者 | 769.8万円 |
| 9 | 大学准教授(高専含む) | 892.9万円 | 公認会計士,税理士 | 691.0万円 |
| 10 | 保険営業職業従事者 | 887.1万円 | 小・中学校教員 | 686.0万円 |
全職種をまとめた年収換算は男性610.7万円、女性437.1万円です。男性の10位に保険営業職業従事者887.1万円が入る一方、同じ職種の女性は446.5万円でした。 ただし男女の数字の差には、平均年齢や勤続年数、役職、勤め先の規模といった構成の違いも含まれます。同じ仕事で同じ条件の人どうしを比べた差ではない点に注意してください。


25〜29歳の上位10職種
20代後半に絞ると、次のようになります。こちらも推計の労働者数が1,000人以上の職種に限っています。
| 順位 | 職種 | 年収換算 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 航空機操縦士 | 793.0万円 | 3.4年 |
| 2 | 医師 | 757.2万円 | 1.1年 |
| 3 | その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 665.7万円 | 2.1年 |
| 4 | 管理的職業従事者 | 662.7万円 | 5.3年 |
| 5 | システムコンサルタント・設計者 | 641.6万円 | 3.3年 |
| 6 | 公認会計士,税理士 | 603.0万円 | 3.1年 |
| 7 | 鉄道運転従事者 | 576.6万円 | 7.6年 |
| 8 | 歯科医師 | 563.1万円 | 1.1年 |
| 9 | 金融営業職業従事者 | 561.1万円 | 4.7年 |
| 10 | 金属技術者 | 556.8万円 | 5.5年 |
25〜29歳の全職種をまとめた年収換算は448.2万円で、上位10職種はいずれもこれを100万円以上上回っています。全体では21位だった金融営業職業従事者が9位に、全体で15位の鉄道運転従事者や33位の金属技術者が10位以内に入るなど、全体の順位とは入れ替わりがあります。


25〜29歳の医師と歯科医師は平均勤続年数が1.1年と短く、この年代の医師の年間賞与は18.9万円でした。この統計の賞与は前年1年間に支給された額なので、勤め始めて間もない人が多い年代では少なめに出やすくなります。20代の数字は、その職種の伸び方の途中経過として読むのが自然です。
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」(e-Stat)
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業計 第1表」(e-Stat)
同じ職業の中でも、年収には大きな幅がある
ランキングは平均値で並べているため、その職種で働く人が全員その年収をもらっているわけではありません。厚生労働省は職種ごとに、給与を低い順に並べたときの真ん中の人の額(中位数)と、下から10%・上から10%の位置の額も公表しています。対象は所定内給与額、つまり残業代や賞与を除いた毎月の基本的な給与です。
法務従事者の所定内給与額は、平均61.45万円に対して中位数は46.31万円。下から10%の位置が28.67万円、上から10%の位置が118.94万円で、4倍を超える開きがあります。保険営業職業従事者も平均39.20万円に対して中位数29.10万円です。一方、医師は平均102.77万円・中位数97.13万円、看護師は平均33.32万円・中位数32.15万円と、平均と中位数が近い職種もあります。


平均が中位数より大きく上にある職種は、一部の高い給与の人が平均を押し上げている状態です。 ばらつきの目安として公表されている十分位分散係数を見ると、法務従事者の0.97が144職種で最も大きく、最も小さいのは歯科衛生士の0.23でした。ランキングの上位にある職種でも、真ん中の人の給与は平均より下にあることがあるのです。平均と中位数の違いそのものは、年収の中央値をまとめた記事で詳しく扱っています。
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、所定内給与額階級別労働者数及び所定内給与額の分布特性値」(e-Stat)
年収ランキングを読むときの4つの注意点
職業別の年収ランキングは、同じ物差しで職種を比べられる便利な資料です。そのぶん、物差しの範囲を知らずに読むと、実感とずれることがあります。
- 公務員や開業医、自営業の人は含まれていない
- 年収は6月の給与と前年の賞与から出した推計
- 職種名は統計上の区分で、資格名とは一致しない
- 職種ごとに平均年齢や勤続年数、人数が違う
公務員や開業医、自営業の人は含まれていない
集計の対象は、常用労働者を10人以上雇う民営事業所で働く一般労働者です。 官公庁で働く公務員や、公立学校の先生は含まれません。表の「小・中学校教員」は民営の学校で働く人の数字です。雇われずに自分で開業している医師や弁護士、フリーランスも対象外。パートなど短時間労働者も、この表には入っていません。
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況 利用上の注意」
年収は6月の給与と前年の賞与から出した推計
調査が把握しているのは、2025年6月分の給与と、原則として2024年1〜12月の1年間に支給された賞与です。6月の給与を12倍しているため、繁忙期と閑散期で残業代が大きく変わる職種や、年の途中で昇給した人の給与は実際の年収とずれることがあります。記事内の年収は「年収換算」という推計値で、源泉徴収票の金額と同じになるとは限りません。 税金や社会保険料を引く前の額面である点も、手取りと比べるときに注意が必要です。
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況 主な用語の定義」
職種名は統計上の区分で、資格名とは一致しない
職種名だけでは中身が分かりにくいものもあります。調査票の記入用に厚生労働省が示している職種早見表では、主な仕事が次のように振り分けられています。
| 統計上の職種名 | 含まれる主な仕事の例 |
|---|---|
| 法務従事者 | 弁護士、弁理士、司法書士、土地家屋調査士 |
| その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 社会保険労務士、中小企業診断士、経営コンサルタント |
| 公認会計士,税理士 | 税理士、公認会計士、会計士補 |
| 他に分類されない専門的職業従事者 | 行政書士、不動産鑑定士 |
| 管理的職業従事者 | 部長、課長、支店長、工場長など経営・管理に従事する人 |
| システムコンサルタント・設計者 | システムアナリスト、システムコンサルタント、情報処理プロジェクトマネージャー |
| ソフトウェア作成者 | 社内システムエンジニア、プログラマー |
7位の管理的職業従事者は、仕事の種類ではなく、部長・課長・支店長・店長など経営や管理に従事する人を業種を問わずまとめた区分です。役職が係長級・職長級の人は含まれません。平均勤続年数が22.6年と全職種で最も長い点からも、ほかの職種と同じ土俵の「職業」とは性格が違うことがうかがえます。
参考:厚生労働省「令和8年賃金構造基本統計調査 業種別主な職種早見表」
職種ごとに平均年齢や勤続年数、人数が違う
上位50の表に平均年齢を載せたのは、順位を読むうえで欠かせない情報だからです。4位の大学教授は平均57.5歳、8位のシステムコンサルタント・設計者は38.3歳。平均年齢が20歳近く違う職種どうしを、平均の年収だけで並べている点は意識しておきたいところです。
人数の少ない職種は、年ごとの数字の振れにも注意が必要です。1位の航空機操縦士は推計8,350人、5位の歯科医師は推計11,240人で、47位の薬剤師の推計94,850人や64位の看護師の推計903,060人と比べると、母数は大きく違います。順位の上下を1年分だけで判断せず、複数年の傾向で見るほうが安全です。


参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」(e-Stat)
ランキングを自分のキャリアに生かすには
職業別の年収ランキングから分かるのは、職種ごとの平均的な水準と、その職種の中にある幅です。ランキングの上位に移れば年収が上がる、という因果までは統計から言えません。 平均年齢や勤続年数、勤め先の規模の違いが重なった結果としての順位だからです。
正直なところ、編集部でこの表を作りながら一番考えさせられたのは、1位や2位よりも、同じ職種の中の幅のほうでした。上と下が大きく離れている職種では、職種を選ぶことと同じくらい、その中でどんな勤め先を選び、どんな役割を担うかが年収を左右していると考えられます。
自分の年収を比べるときは、まず同じ職種の平均と中位数を見て、次に全体の物差しを確かめると、位置をつかみやすくなるでしょう。全体の平均は平均年収をまとめた記事、真ん中の水準は年収の中央値の記事で確認できます。統計では見えない仕事の中身は、その現場にいる人の話から補うのが近道。熱狂ベンチャーナビでは、さまざまな業界の経営者に、どんな人にどんな役割を任せているのかを聞いています。
職業別の年収ランキングに関するよくある質問
年収が一番高い職業は何ですか?
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」の年収換算では、航空機操縦士の1,631.8万円が1位です。 2位は医師の1,512.3万円、3位はその他の経営・金融・保険専門職業従事者の1,134.6万円でした。年収換算は、毎月きまって支給される給与を12倍して年間賞与を足した値で、民営事業所で働く一般労働者が対象です。
年収1000万円を超える職業はいくつありますか?
144職種のうち、平均の年収換算が1,000万円を超えるのは5職種です。 航空機操縦士、医師、その他の経営・金融・保険専門職業従事者、大学教授(高専含む)、歯科医師が該当します。それ以外の職業で1,000万円に届いている人は、その職種の平均より上にいる人たちです。到達ルートは年収1000万円の職業をまとめた記事で整理しています。
女性で年収が高い職業は何ですか?
推計の労働者数が1,000人以上の職種では、医師の1,274.5万円が女性の1位です。 2位は歯科医師998.8万円、3位は大学教授980.9万円、4位は法務従事者899.4万円と続きます。全職種をまとめた女性の年収換算は437.1万円で、男性の610.7万円とは差がありますが、この差には年齢や勤続年数、役職の構成の違いも含まれます。
資格がなくても年収が高い職業はありますか?
職種名に国家資格の名前がついていない職種でも、上位に入っているものがあります。 8位のシステムコンサルタント・設計者は889.0万円、12位の企画事務員は736.8万円、22位の著述家,記者,編集者は673.2万円です。ただしこれらは平均値で、同じ職種の中にも幅があります。システムコンサルタント・設計者の所定内給与額は、平均50.68万円に対して中位数44.55万円でした。
ランキングの年収は手取りですか?
手取りではなく、税金や社会保険料を引く前の額面です。 統計の給与額は所得税などを控除する前の金額で、そこから算出した年収換算も額面になります。手取りは扶養家族の数や住んでいる自治体によって変わるため、ランキングの数字から一律には計算できません。国税庁の統計も含めた平均年収の見方は、平均年収の記事で整理しています。
まとめ
職業別の年収ランキングは、1位が航空機操縦士の1,631.8万円、2位が医師の1,512.3万円、3位がその他の経営・金融・保険専門職業従事者の1,134.6万円でした。年収換算が1,000万円を超えるのは144職種のうち5職種、全職種の平均545.6万円を上回るのは54職種です。男女別では男性の1位が航空機操縦士、女性の1位が医師で、25〜29歳ではシステムコンサルタント・設計者や金融営業職業従事者も上位に入ります。
読むときは、民営事業所の一般労働者が対象で公務員や自営業は含まれないこと、6月の給与と前年の賞与から出した推計であること、そして同じ職種の中にも大きな幅があることを押さえておくと、数字に振り回されずに済みます。取材で経営者に話を聞いていると、同じ職種でも任せる役割によって報酬の設計がまったく違うと感じる場面が少なくありません。ランキングは、自分の位置を知るための地図として使うのがちょうどよい距離感だと思います。
職種の平均が分かったら、次は自分の経験が実際の求人でどう評価されるかを確かめておくと、比べる材料がそろいます。

