向いている仕事がわからないときの見つけ方|4つの手順と無料の公的ツール

向いている仕事がわからないときは、職業名から探すより先に、これまでの経験を「得意」「好き」「大事にしたいこと」の3つに分けて書き出すのが近道です。

意外に思われるかもしれませんが、国が無料で公開している適職の検査も、向いている職業を1つに言い当てるものではありません。結果は、調べる職業の候補を知るための参考として使うものです。

この記事では、わからなくなる理由、見つけ方の手順、公的ツールの使い方と結果の読み方、一人で決めきれないときの相談先を整理します。

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目次

向いている仕事がわからなくなる4つの理由

向いている仕事がわからないのは、本人の努力が足りないからとは限りません。多くの場合、次のどれかで考えが止まっています。

  • 「向いている」の中に、得意・好き・大事にしたい条件が混ざっている
  • 知っている仕事の数が少ない
  • 比べられる経験が少ない
  • 正解が1つあると思って探している

「向いている」の中に、いくつもの条件が混ざっている

「向いている仕事」という言葉には、うまくできること、楽しめること、続けられる条件という、別々の物差しが入り込みがちです。 物差しが混ざったままでは、どの仕事を思い浮かべても「ここは合うけれど、ここは違う」となり、答えが出ません。

国の調査を見ても、人が仕事に求めるものは1つに絞られていません。内閣府が令和8年10月に公表した「国民生活に関する世論調査(令和8年9月調査)」の速報(全国18歳以上の日本国籍を有する5,000人が対象、回収数2,719人)で、どのような仕事が理想的だと思うかを、いくつでも選べる形で尋ねると、「収入が安定している仕事」61.9%、「私生活とバランスがとれる仕事」56.2%、「自分にとって楽しい仕事」49.9%、「健康を損なう心配がない仕事」35.2%、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」33.7%、「失業の心配がない仕事」25.1%、「世の中のためになる仕事」22.4%、「高い収入が得られる仕事」21.4%という結果でした。このほか「その他」が1.9%、無回答が2.5%です。

内閣府「国民生活に関する世論調査(令和8年9月調査)」速報で、どのような仕事が理想的だと思うかを複数回答で尋ねた結果。収入が安定している仕事61.9%、私生活とバランスがとれる仕事56.2%、自分にとって楽しい仕事49.9%、健康を損なう心配がない仕事35.2%、自分の専門知識や能力がいかせる仕事33.7%、失業の心配がない仕事25.1%、世の中のためになる仕事22.4%、高い収入が得られる仕事21.4%、その他1.9%、無回答2.5%。
内閣府「国民生活に関する世論調査(令和8年9月調査)」速報で、どのような仕事が理想的だと思うかを複数回答で尋ねた結果。収入が安定している仕事61.9%、私生活とバランスがとれる仕事56.2%、自分にとって楽しい仕事49.9%、健康を損なう心配がない仕事35.2%、自分の専門知識や能力がいかせる仕事33.7%、失業の心配がない仕事25.1%、世の中のためになる仕事22.4%、高い収入が得られる仕事21.4%、その他1.9%、無回答2.5%。

複数回答のため合計は100%にならず、選ばれた割合を足し合わせると310.2%。回答者は平均すると1人で3つ前後の条件を挙げている計算で、理想の仕事は、いくつもの条件の組み合わせとして思い描かれていることがうかがえます。 速報値は10月2日までに届いた調査票で集計したもので、確報で修正される可能性があります。

参考:内閣府「国民生活に関する世論調査(令和8年9月調査)」
参考:内閣府政府広報室「国民生活に関する世論調査」(速報)

知っている仕事の数が少ない

向いている仕事を思いつかないのは、思い浮かぶ職業の数がそもそも少ないことも一因です。 学生時代のアルバイトや、いま勤めている会社の部署名くらいしか知らなければ、候補はその範囲から出てきません。

厚生労働省が令和7年10月に出したリーフレットによると、職業情報提供サイト「job tag」には、500を超える職業について、仕事の内容や求められるスキル、就業経路などがまとめられています。職業名が思い浮かばない人でも、興味のある分野や働きたい場所のイメージから探せる作りです。

参考:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag でできること(学生・求職者の皆様へ)」

比べられる経験が少ない

1つの会社、1つの職種しか経験していないと、いまの仕事が合っているのかどうかを比べる相手がいません。合わないと感じても、それが職種のせいなのか、職場のせいなのかを切り分けにくくなります。職場や条件の問題との見分け方は、仕事が向いてないと感じる9つのサインで整理しています。

正解が1つあると思って探している

向いている仕事は、ひとつの正解として決まっているものではありません。 同じ得意を生かせる仕事はいくつもあり、大事にしたい条件が変われば候補も入れ替わります。「これしかない」という1つを探そうとすると、どの候補にも決め手が足りないように見えてしまうものです。

私たちが経営者に創業前の経歴を尋ねると、返ってくるのはたいてい複数の職種名です。正直なところ、「向いている仕事を一発で選べた」という答えに出会った記憶は、ほとんどありません。

向いている仕事は「得意」「好き」「大事にしたいこと」の重なりで考える

混ざった物差しは、3つに分けると扱いやすくなります。

  • 得意:人より少ない労力で、うまくできること
  • 好き:時間を忘れて取り組めること、苦にならないこと
  • 大事にしたいこと:収入、働き方、人間関係など、仕事を続けるうえで譲れない条件
向いている仕事を考えるときの3つの物差し。得意は人より少ない労力でうまくできること、好きは時間を忘れて取り組めること・苦にならないこと、大事にしたいことは収入・働き方・人間関係など仕事を続けるうえで譲れない条件。
向いている仕事を考えるときの3つの物差し。得意は人より少ない労力でうまくできること、好きは時間を忘れて取り組めること・苦にならないこと、大事にしたいことは収入・働き方・人間関係など仕事を続けるうえで譲れない条件。
物差し自分に問いかけること手がかりになる場面
得意人から頼まれること、褒められることは何か任された仕事、相談された内容
好き疲れていても手が止まらない作業は何か休日にもしていること、没頭した課題
大事にしたいことこれが欠けたら続けられないと思う条件は何か前の職場を辞めたくなった理由、嬉しかった待遇

3つは一致しないことも多いものです。得意なのに好きではない、好きなのに条件が合わない、という組み合わせがあって当然で、ずれていること自体は問題ではありません。 大切なのは、どこがずれているのかを言葉にしておくことです。そうすれば、次に仕事を選ぶとき「得意を生かして条件を優先する」「好きを試すために条件を一つ譲る」というように、自分で選び方を決められます。

「大事にしたいこと」は、言葉の候補を借りると書きやすい

3つのうち、最も言葉にしにくいのが大事にしたいことでしょう。手がかりになるのが、労働政策研究・研修機構(JILPT)が2024年11月に公表した資料シリーズNo.287「Web提供型の仕事価値観検査の開発」です。

この資料は、仕事を選ぶ際に重視される条件や働き方の考え方を測る検査を、job tagの自己診断ツールの一つとして使うことを想定して開発したもの。就業者と高等教育課程の在学者4,298名へのWeb調査をもとに、仕事価値観を11の要素で測り、それらを3つのまとまりで解釈できるとしています。

  • 職務重視:達成感、自己成長、専門性、奉仕・社会貢献、自律性
  • 働き方重視:私生活との両立、雇用や生活の安定性、良好な対人関係、労働安全衛生
  • 報酬・地位重視:報酬や収入、社会的認知・地位
労働政策研究・研修機構の資料シリーズNo.287が示す仕事価値観の11要素と3つのまとまり。職務重視は達成感、自己成長、専門性、奉仕・社会貢献、自律性。働き方重視は私生活との両立、雇用や生活の安定性、良好な対人関係、労働安全衛生。報酬・地位重視は報酬や収入、社会的認知・地位。
労働政策研究・研修機構の資料シリーズNo.287が示す仕事価値観の11要素と3つのまとまり。職務重視は達成感、自己成長、専門性、奉仕・社会貢献、自律性。働き方重視は私生活との両立、雇用や生活の安定性、良好な対人関係、労働安全衛生。報酬・地位重視は報酬や収入、社会的認知・地位。

11の言葉を眺めて、自分にとって外せないものに印をつけるだけでも、大事にしたいことの下書きになります。 印をつけた要素が、前の職場で満たされていたかどうかを振り返ると、辞めたくなった理由や続けられた理由の説明にもつながるはずです。

参考:労働政策研究・研修機構「資料シリーズNo.287『Web提供型の仕事価値観検査の開発』」

向いている仕事の見つけ方|4つの手順

ここからは、実際に向いている仕事を探していく手順です。上から順に進めてください。

  • 手順1:経験を、作業の単位で書き出す
  • 手順2:書き出した作業を、得意・好き・大事にしたいことに仕分ける
  • 手順3:公的なツールで、候補の職業を広げる
  • 手順4:候補の仕事の中身を、作業の単位で確かめる
向いている仕事の見つけ方4つの手順。1 経験を作業の単位で書き出す(職種名で止めず実際にしていた作業まで)、2 書き出した作業を得意・好き・大事にしたいことに仕分ける、3 公的なツールで候補の職業を広げる(job tagの自己診断ツールや職業検索)、4 候補の仕事の中身を作業の単位で確かめる(職業情報で毎日の作業を読み比べる)。
向いている仕事の見つけ方4つの手順。1 経験を作業の単位で書き出す(職種名で止めず実際にしていた作業まで)、2 書き出した作業を得意・好き・大事にしたいことに仕分ける、3 公的なツールで候補の職業を広げる(job tagの自己診断ツールや職業検索)、4 候補の仕事の中身を作業の単位で確かめる(職業情報で毎日の作業を読み比べる)。

手順1:経験を、作業の単位で書き出す

最初に、これまでの仕事やアルバイト、学生時代の活動を書き出します。ポイントは、「営業」「事務」のような職種名で止めず、実際にしていた作業まで分けて書くことです。 営業なら、見込み客のリストを作る、初めての相手に電話する、提案書を作る、契約後のやり取りを続ける、といった具合です。

それぞれの作業に、「苦にならなかった」「人から頼まれた」「二度とやりたくない」のような一言を添えておくと、手順2で仕分けしやすくなります。仕事の経験を職種名から切り離して言い直す方法は、ポータブルスキルの棚卸しの手順も参考になります。

手順2:書き出した作業を、3つの物差しで仕分ける

書き出した作業を、得意・好き・大事にしたいことの3つに分けます。1つの作業が複数に入っても構いません。

書き出した作業得意好き大事にしたいこと
提案書を作る相手の課題を整理して資料にまとめられる構成を考えている時間は苦にならない一人で集中できる時間がほしい
飛び込みで新規の会社を訪問する用件を短く伝えられる気が重く、前日から憂うつになる断られ続ける働き方は避けたい
新人に仕事を教える手順を分けて説明できる相手ができるようになると嬉しいチームで成果を出す職場がいい

表は架空の例です。得意と好きの両方に入った作業は、次の仕事の中心に置きたい候補になります。 得意だけれど好きではない作業は、仕事の一部としてなら続けられるのか、それとも避けたいのかを書き添えておきましょう。

手順3:公的なツールで、候補の職業を広げる

仕分けが済んだら、候補になる職業を広げます。自分の頭だけで考えると、知っている職業の範囲から出られません。job tagの自己診断ツールや職業検索を使えば、手順2で書いた得意や好きに近い職業を、知らなかったものも含めて一覧で見られます。使い方は、次の章で詳しく紹介します。

手順4:候補の仕事の中身を、作業の単位で確かめる

最後に、候補に挙がった職業で、実際に毎日どんな作業をしているのかを確かめます。職業名のイメージで決めず、手順1と同じ「作業の単位」で読み比べるのがコツです。 job tagの職業情報には、仕事の内容や求められるスキル、就業経路、求人賃金などの統計データがまとめられ、各職業に90秒程度の動画もあります。

読んだ作業の中に、手順2で「好き」に入れたものがどれだけ含まれているか。「二度とやりたくない」作業が中心になっていないか。この2点を見れば、候補を絞り込めるはずです。可能なら、その仕事をしている人に話を聞いたり、いまの職場で近い業務に手を挙げたりして、小さく試してみてください。

参考:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag でできること(学生・求職者の皆様へ)」

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job tagの自己診断ツールの使い方と、結果の読み方

job tagは厚生労働省が運営する職業情報提供サイトで、ハローワーク豊橋の活用ガイドによれば、無料・登録なしで誰でも利用できます。向いている仕事を探すときに使える機能は、主に次の4つです。

  • 職業興味検査:どんな仕事内容に興味が向くかを調べる
  • 仕事価値観検査:仕事を選ぶときに何を重視するかを調べる
  • 職業適性テスト(Gテスト):能力面の特徴を調べる
  • しごと能力プロフィールとキャリア分析:職歴からスキルや知識を整理し、希望する職業と比べる
ツール分かること使いどころ
職業興味検査仕事に対する興味の特徴と、近い職業手順2で「好き」がうまく書けないとき
仕事価値観検査仕事を選ぶときに重視する考え方「大事にしたいこと」を言葉にしたいとき
職業適性テスト(Gテスト)能力面の特徴「得意」を別の角度から確かめたいとき
しごと能力プロフィール・キャリア分析職歴から見たスキル・知識と、希望する職業との違い働いた経験があり、候補の職業と比べたいとき

職業興味検査は、興味に関する質問に3択で答える

ハローワーク豊橋の活用ガイドによると、職業興味検査はメニューの「適職探索」から実施します。興味に関する42の質問に「やりたい」「やりたくない」「どちらでもない」の3つから答えると、6つの領域についてスコアが出る仕組みです。 スコアが高い領域から自分の特徴をつかみ、「検査結果から職業を検索」で近い職業の一覧を確かめられます。結果はPDFでダウンロードしたり、マイリストに保存したりできます。このガイドには作成時期の記載がなく、設問数や画面の構成は現在のサイトで変わっている可能性があるため、実施前に画面の案内で確かめてください。

答えるときは、その仕事に就けるかどうかや、収入の多い少ないは考えず、作業そのものをやってみたいかだけで選ぶのがコツです。条件のことは、仕事価値観検査や手順2の「大事にしたいこと」で別に考えれば足ります。

仕事価値観検査は、重視する条件を職業とつなげる

仕事価値観検査は、仕事を選ぶときに重視する条件や働き方の考え方を調べる検査です。前の章で紹介したJILPTの開発報告では、11の要素を3つのまとまり(職務重視・働き方重視・報酬・地位重視)で捉え、個人の得点の傾向と、job tagに載っている職業をグループ分けした結果とをつなげて、似た傾向の職業グループを示す方式が検討されています。

興味の検査が「何をしたいか」を見るのに対し、価値観の検査は「どんな条件で働きたいか」を見るもの。 両方を受けると、好きと大事にしたいことを別々に確かめられます。

しごと能力プロフィールで、職歴と希望する職業を比べる

働いた経験がある人は、「しごと能力プロフィール」も使えます。厚生労働省のリーフレットによると、これまでの職歴からスキルや知識などを可視化したプロフィールを作り、結果に近い職業を検索できる機能です。さらに「キャリア分析」では、自分のプロフィールと希望する職業のプロフィールを比べ、自分の強みや、これから身につけるとよいスキルを確かめられます。手順4で候補に残った職業があるなら、何が足りていて何が足りないのかを見る材料になります。

結果は「候補のリスト」として読む

自己診断ツールの結果は、向いている職業を決めるものではありません。 job tagの検査を使ったセミナーを開くハローワーク高知の案内も、「検査結果は今後の就職活動の参考にしていただくものであり、必ずその職業に就けるというものではありません」と注記しています。

結果に出た職業は、手順4で中身を確かめる候補のリストとして扱いましょう。思ってもみなかった職業が出たら、外れと切り捨てる前に、どの答えがその結果につながったのかを振り返ってみてください。自分では意識していなかった興味に気づくきっかけになることもあります。

参考:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag でできること(学生・求職者の皆様へ)」
参考:ハローワーク豊橋「職業情報提供サイトの活用ガイド ~やりたい仕事が決まらない~ 学生の簡単情報収集」
参考:ハローワーク高知「適職発見 Job tagセミナー」
参考:労働政策研究・研修機構「資料シリーズNo.287『Web提供型の仕事価値観検査の開発』」

一人で決めきれないときは、キャリアコンサルタントに相談する

手順を進めても候補が絞れない、結果をどう読めばいいか分からない。そんなときは、第三者と話しながら整理する方法があります。

  • キャリアコンサルティングは、法律上「職業の選択」の相談も含む
  • 公的な窓口なら無料で、平日の夜に受けられる枠もある
  • 書き出したメモと診断結果を持っていくと、話が早く進む

「向いている仕事がわからない」は、そのまま相談してよいテーマ

キャリアコンサルタントは、職業能力開発促進法にもとづき、試験に合格して厚生労働省の名簿に登録を受けた人がなれる国家資格です。同法は、キャリアコンサルティングを次のように定義しています。

“
この法律において「キャリアコンサルティング」とは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいう。
職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)
第2条第5項
条文を見る

相談の対象には、キャリアの計画や能力開発と並んで「職業の選択」が明記されています。 どの仕事を選ぶかを迷っている段階で相談するのは、制度の想定どおりの使い方です。また同法の「労働者」には、雇われて働いている人だけでなく求職者も含まれます。仕事を辞めて次を探している人も対象です。なお、この条文は言葉の意味を定めた定義規定で、相談を受けることを誰かに義務づけるものではありません。

無料の公的窓口は、平日の夜にも開いている

厚生労働省の委託事業「キャリア形成・リスキリング推進事業」では、全国47か所のキャリア形成・リスキリング支援センターと、全国のハローワークに置かれた相談コーナーで、ジョブ・カードを活用したキャリアコンサルティングを無料で受けられます。1回60分で、対面かオンラインを選べます。

在職中の人にとって使いやすいのが、支援センター内の相談コーナーにある夕方以降の枠です。 17時15分から20時(最終開始19時)の枠が火曜日から木曜日に設けられ、月曜日と金曜日も予約状況によって実施されます。日中の枠は、支援センター内の相談コーナーなら第1・第3・第4土曜日と第2日曜日にも設けられているため、勤務時間と重ならない日を選べるでしょう。

実施場所時間帯実施日
支援センター内の相談コーナー8時30分〜17時15分(最終開始16時)月〜金曜日。第1・第3・第4土曜日と第2日曜日も実施
支援センター内の相談コーナー17時15分〜20時(最終開始19時)火〜木曜日。月・金曜日は予約状況により実施
ハローワーク内の相談コーナー8時30分〜17時15分(最終開始16時)月〜金曜日

同事業の案内によると、平日9時前と夜間、土日の相談を希望する場合は、Webの申込フォームではなく各支援センターに申し込みます。対象は在職労働者と求職者で、学生は学内のキャリアセンターや進路指導部などに相談するよう案内されています。申し込みの前にジョブ・カードを作成しますが、記入できるところまでで申し込めます。求人の紹介は行っていないぶん、転職するかどうかを決める前の段階でも気兼ねなく相談できます。ジョブ・カードの書き方や、相談を受けたあとのキャリアプランの立て方は、キャリアプランの例文と立て方で紹介しています。

相談に持っていくと話が早いもの

60分を有効に使うには、白紙で行くより、ここまでの手順で書いたものを持っていくほうが早く本題に入れます。

  • 手順1・2で作業を書き出し、3つの物差しで仕分けたメモ
  • job tagの検査結果のPDF
  • 気になっている候補の職業と、迷っている理由
  • 「これだけは避けたい」と思っている条件

聞きたいことを「向いている仕事を教えてほしい」ではなく、「この2つの候補で迷っている」「得意と好きがずれていて、どちらを優先すべきか分からない」のように具体的にしておくと、助言も具体的になります。 結論を出してもらう場ではなく、自分の考えを整理する場として使うのがおすすめです。

参考:e-Gov法令検索「職業能力開発促進法」
参考:キャリア形成・リスキリング推進事業(厚生労働省委託事業)「個人向け無料キャリアコンサルティング申込受付中」

経営者が語る、仕事との出会い方を読む

向いている仕事がわからないと悩んでいるとき、ほかの人がどうやって自分の仕事にたどり着いたのかを知ると、肩の力が抜けることがあります。

熱狂ベンチャーナビでは、経営者本人に、最初の仕事を選んだ理由や、いまの事業にたどり着くまでの寄り道を聞いています。取材を重ねていると、偶然始めたアルバイトや、気が進まないまま任された仕事が転機になったという話が驚くほど多いのです。何人かの話を読み比べると、向いている仕事は考えて見つけるだけでなく、動いた先で見つかるものでもあると感じられるでしょう。

経営者インタビューを読む|熱狂ベンチャーナビ

経験の書き出し方を就職活動の場面で詳しく知りたい人は、自己分析のやり方|書き込み式シートで進める5つの手順もあわせてどうぞ。

向いている仕事の見つけ方に関するよくある質問

向いている仕事がわからないのは、自分だけですか?

一人で抱え込む必要はありません。 向いている仕事が1つに決まらないのは、仕事に求める条件が複数あるためでもあります。内閣府「国民生活に関する世論調査(令和8年9月調査)」の速報(回収数2,719人)では、理想的な仕事を複数回答で尋ねると、「収入が安定している仕事」61.9%、「私生活とバランスがとれる仕事」56.2%、「自分にとって楽しい仕事」49.9%などが選ばれ、選ばれた割合の合計は310.2%でした。回答者は平均すると1人で3つ前後の条件を挙げている計算です。いくつもの条件を同時に満たす仕事を探していれば、すぐに答えが出なくても無理はありません。

参考:内閣府「国民生活に関する世論調査(令和8年9月調査)」

適職を調べる診断は、無料で受けられますか?

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」の自己診断ツールが、無料で使えます。 ハローワーク豊橋の活用ガイドによると、job tagは登録なしで誰でも利用でき、職業興味検査は興味に関する42の質問に3択で答えると6つの領域のスコアが出る仕組みです。ほかに仕事価値観検査、職業適性テスト(Gテスト)があり、結果から近い職業を検索できます。結果は就職活動の参考として使うもので、その職業に必ず就けるという意味ではありません。

参考:ハローワーク豊橋「職業情報提供サイトの活用ガイド ~やりたい仕事が決まらない~ 学生の簡単情報収集」
参考:ハローワーク高知「適職発見 Job tagセミナー」

やりたいことと向いていることが違うときは、どちらを選べばいいですか?

どちらか一方に決める前に、何がずれているのかを分けてみてください。 得意・好き・大事にしたいことの3つに分けると、「好きだが収入の条件が合わない」「得意だが作業そのものは楽しくない」のように、ずれの中身が見えてきます。好きな作業を副業や社内の別業務で小さく試し、続けられるかを確かめてから仕事の中心に移す、という順番もとれます。

向いている仕事がわからないまま、転職してもいいですか?

完全に分かってからでなくても構いませんが、避けたい作業と譲れない条件だけは先に書き出しておきましょう。 向いている仕事が1つに定まらなくても、「二度とやりたくない作業」と「欠けたら続けられない条件」が分かっていれば、求人を比べる物差しになります。職種名ではなく、求人票に書かれた仕事内容を作業の単位で読み、書き出した内容と照らし合わせてください。

キャリアコンサルタントへの相談は、在職中でもできますか?

できます。 厚生労働省の委託事業「キャリア形成・リスキリング推進事業」の無料キャリアコンサルティングは、在職労働者と求職者が対象です。1回60分で対面かオンラインを選べ、全国47か所の支援センター内の相談コーナーでは、火曜日から木曜日に17時15分から20時(最終開始19時)の枠も設けられています。事前にジョブ・カードを作成しますが、書けるところまでで申し込めます。求人の紹介は行っていません。

参考:キャリア形成・リスキリング推進事業(厚生労働省委託事業)「個人向け無料キャリアコンサルティング申込受付中」

まとめ

向いている仕事がわからないときは、職業名から探すのをいったんやめ、経験を作業の単位で書き出して、得意・好き・大事にしたいことの3つに仕分けるところから始めます。内閣府の令和8年9月調査(速報)でも、理想の仕事として回答者は平均3つ前後の条件を挙げており、物差しが混ざったままでは、答えが出にくいのも無理はありません。

候補の職業は、厚生労働省のjob tagで広げられます。職業興味検査で「好き」を、仕事価値観検査で「大事にしたいこと」を確かめ、職業情報で毎日の作業を読み比べてください。診断の結果は答えではなく、確かめる候補のリストです。一人で決めきれなければ、平日の夜にも開いている公的な窓口で、キャリアコンサルタントと一緒に整理できます。

私たち編集部が経営者の経歴をたどると、いまの仕事の前に別の職種や業界を2つ3つ通ってきた人が目につきます。書き出して、試して、合わなければ選び直す。この記事の手順は、そうした経歴の中で自然に行われてきたことを、順番に並べ直したものでもあります。

書き出した得意や条件に合う仕事が実際にどれくらいあるのかは、求人を扱う相手に聞いてみると具体的に見えてきます。

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編集者

小川 莉奈 - 熱狂ベンチャーナビ編集部

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看護師から一般企業へ就職。その後株式会社デジマケに入社。自身の転職経験を元に新卒~若手の転職者にわかりやすい情報をお届けします。

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西畑大樹 - 熱狂ベンチャーナビ運営責任者

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新卒で証券会社に入社。その後、不動産・マーケティング・SaaS企業と4社の経験を経て独立。
学生時代は無人島のインターンや創業2か月目の会社でインターン生として2年勤務。
学生時代から新卒就活領域のメディア運営やキャリアコンサルタントを行っていた経験を元に業界や企業理解が深まるインタビュー記事や就活や転職に役立つ情報をお届けします。

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