【代表インタビュー】株式会社OVER DOOR 代表取締役CEO 山田 祐也

就職から転職まで一貫支援—「キャリアの入り口」を期待あるものに

目次

リクルートで17年、全社MVP8回。その経験からみえた「キャリア支援」の本質

就職活動や転職活動において、多くの人が人材紹介会社を利用します。しかし、就職と転職は別々のサービスとして扱われることがほとんどです。「キャリアは一続きのもの。ぶつ切りにするべきではない」と語るのが、株式会社OVER DOOR代表取締役CEOの山田 祐也さん(以下、山田さん)です。

福井県立大学経済学部を卒業後、2008年にリクルートに入社。住宅領域の企画営業として17年間のキャリアを積み、全社MVP8回という実績を残しました。その一方で、副業で人事支援を行った際に「会社の看板がなくなったら、自分には何もない」という事実に直面し、キャリア支援の重要性を痛感したと言います。

2022年に設立された株式会社OVER DOOR。「ヒトの可能性が無限に広がる社会をつくる」というビジョンのもと、学生の就職支援から社会人の転職支援まで一貫してサポートする事業を展開しています。なぜ「一貫支援」にこだわるのか、その思いについて伺いました。

【プロフィール】

山田 祐也

株式会社OVER DOOR

代表取締役CEO 山田 祐也

趣味

サッカー

座右の銘

期待を超える

尊敬する人

三浦知良(サッカー選手)

学生が読むべき本

「1分で話せ」伊藤 羊一

経営者におすすめの本

「リーダーの鬼100則」早川 勝

人生で一番熱狂したこと

自分の会社が期待を超えて成長していく過程に熱狂しています。

就職と転職を一貫して支援する—「キャリアはぶつ切りにするべきではない」

【熱狂ベンチャーナビ】株式会社OVER DOOR 代表取締役CEO 山田 祐也

学生から社会人まで、人生に寄り添うキャリア支援の形

小川:御社の事業について教えてください。

山田さん:当社は人材紹介事業を行っています。求職者様に寄り添いながら、企業様への転職や就職を支援させていただく事業です。主な特徴として、一般的に中途採用・転職領域を扱う企業様が多い中で、当社は「学生の就職支援」と「転職支援」の両方を行っています。

もう1つ、RPO(採用代行)という事業も展開しています。現在およそ200社ほどの企業様と直接やり取りをしており、そこで得られた採用の知見やノウハウを、採用コンサルティングとして企業様に提供しています。

小川:新卒の就職から転職まで一貫して行うところが御社の特徴なのですね。

山田さん:そうですね。両方やっているところは意外と少ないです。当社ではLTV(ライフタイムバリュー)を高めたいという考えがあり、就職のときに支援した学生が、将来何を考えて次に転職をするのかまでサポートしたいと考えています。ハイクラス層の転職を見越して、ファーストキャリアでどのスキルを得るのか、どの業界の知識を得るのかという視点で、最初の段階から一気通貫で支援したいと考えています。

キャリアは一続きだからこそ、入社後もフォローし続ける

小川:求職者の方にはどういったメリットがあるのでしょうか?

山田さん:キャリアはぶつ切りにするものではなく、一続きで人生として続いていくべきものだと思っています。「この部分だけ支援する」というのは、その方をしっかり分かったうえでコンサルティングができない要因になります。

LINEでつながり続ける形で、就活が終わって入社するまでのフォローも、入社してからのフォローもしています。今、社会人1年目の方たちからも相談が来ていて、「今どういう力が身についているんだっけ?」といったことを話しつつ、第三者の立場からキャリアをサポートしていきたいと思っています。

成長意欲の高い学生と伸びている企業をつなぐ

【熱狂ベンチャーナビ】株式会社OVER DOOR 代表取締役CEO 山田 祐也

NPO法人との連携で出会う「本気の学生」たち

小川:求職者の方は、どういった層の方が多いのでしょうか?

山田さん:学生さんに関しては、学生団体と一緒に事業をさせていただいています。その学生団体でハードワークをしてきた方々、たとえば議員インターンシップに参加したり、学生をまとめる活動をしたりといった経験がある方です。成長意欲が高く、ベンチャー企業に興味がある方が多いです。

所属すると、学生のまとめ役や集客、大学での営業など、ゼロから事業や組織をつくっていくことになります。目標達成意欲が高い学生や、そういう意欲が高まる学生が多いと思います。

ガクチカの言語化に3〜4回の面談をかける手厚さ

小川:他社と比べて、ガクチカの言語化はどのように行っているのでしょうか?

山田さん:一般的に人材紹介の新卒支援は「企業紹介機能」になりがちで、ガクチカのフォローは多くて1、2回で終わるケースが市場の課題だと思っています。

当社は「ガクチカを言語化してエントリーシートをつくる」までに、3回から4回ぐらい面談をさせていただきます。宿題を出しながら過去を紐解いたり、自分で言語化させたりして壁打ちをします。企業側が時間をかけすぎると効率が悪いのでやりたがらないところを、当社は徹底的に行います。

「たまたまリクルートに入れた」という原体験が、起業の原点に

【熱狂ベンチャーナビ】株式会社OVER DOOR 代表取締役CEO 山田 祐也

情報格差の中での就活と、副業で味わった挫折

小川:就職から転職までを一貫してやりたいと思い始めたきっかけは、何だったのでしょうか?

山田さん:大きく2つ経験があります。1つは私が就活していた2007年の話です。地方の大学に通っていて、当時はインターネットもそこまで普及しておらず、情報がない状態でした。その中でたまたまリクルートと出会い、たまたま大量採用のタイミングで入社できました。

この「リクルートに入れた」というキャリアの第一歩が、今の起業につながっています。キャリアの最初の選択でどの会社を選ぶかによって、その後の人生が大きく左右される。私みたいに良い会社に出会う瞬間を創出してあげたいというのが原体験です。

もう1つは、副業で人事のお手伝いをしていたとき、3ヶ月ほどで「明日からもう来なくて良い」と告げられた出来事でした。そのときに、会社の看板がなくなったらこんなにも能力がないんだ、ということを痛感したんです。

看板に乗じてぬるま湯に浸かってしまっていた自分がいました。転職する・しないはどちらでも良いですが、キャリアを見直したり、自分の市場価値を知っておくべきだと思います。同じような状況に陥る人を少しでも減らしたいという思いで、転職の支援もさせていただいています。

「期待を超える」—1年目の挫折から生まれた座右の銘

【熱狂ベンチャーナビ】株式会社OVER DOOR 代表取締役CEO 山田 祐也

先輩の本気に応えられなかった悔しさが原点

小川:リクルートでの経験の中で、大変だったことはありましたか?

山田さん:1年目は本当に全然仕事ができませんでした。上司からは怒られますし、お客さんのところに行っても「何言ってるのか分からない」と言われたりもしました。

1年目の冬に、先輩たちから自分の至らない点を次々と指摘される研修がありました。私はその場に、「簡単には引き下がらない」という気持ちで臨んでいました。でも結果的に泣いてしまったんです。

何が悔しかったかというと、こんなに思って言ってくれているのに、反抗的なスタンスで臨もうとしていた自分がまず情けない。そして全然期待に応えられていないんだなと気づいたことです。その人が期待してくれているものを超えないと、人として終わっていくなと思った瞬間でした。

期待を1%でも超えることの積み重ね

小川:その経験が「期待を超える」という座右の銘につながったのですね。

山田さん:仕事は期待に応えるから対価がもらえると思います。その期待を1%でも超えていかないと物事は続いていかない。期待を超えていかないなら信頼度を削って仕事ができているだけで、それがゼロになったら関係性が終わります。「やりきって期待を1%でも超える」。その積み重ねが座右の銘になっています。

ゼロから会社を育てる「今」が一番熱狂している

【熱狂ベンチャーナビ】株式会社OVER DOOR 代表取締役CEO 山田 祐也

理念に共感して仲間が集まる喜び

小川:今までで、一番熱狂したなというときはどんなときでしたか?

山田さん:今の会社を立ち上げてからが一番熱狂しています。最初は1人でスタートして、今は社員が4名、4月からはもう2名入る予定です。このゼロフェーズからここまでやってきた過程が一番面白かったですね。

一番嬉しいのは、私が掲げた「就職から転職の支援までやっていきたい」という意志に共感して社員が入ってきてくれる瞬間です。リクルートという大きな企業では、理念は存在していたものの、それを自分事として強く意識する場面は多くありませんでしたが、今は自分たちの言葉で語れるビジョンがあることが何より嬉しいです。

今期目標にしていた売上1億は120%で突破しました。売上って結局、誰かからの期待だと思います。期待がないと売上は上がらないので、その期待を超えている一つひとつの瞬間がかけがえないなと思っています。

「小舟を自分で動かしたい人」に来てほしい

【熱狂ベンチャーナビ】株式会社OVER DOOR 代表取締役CEO 山田 祐也

フルリモートでもチーム感を大切にする組織

小川:会社の雰囲気について教えてください。

山田さん:当社はフルリモートで、全国各地にメンバーがいます。ただコミュニケーションはすごく大事にしていて、日常的なやり取りの量は多い会社だと思います。2週に1回の火曜日はオンラインでつなぎっぱなしにして、オフィスにいるような雰囲気をつくる「バーチャルオフィスデー」を設けています。

メンバーには、もちろん売上は追わなければいけないけれど、「ロマンとソロバンのバランス」だけは絶対に大事にしてほしいと言っています。その人が不幸になるような選択肢はさせないようにしてほしいと伝えています。

主体性を持って船を動かせる人を求めて

小川:入社する人に一番求めていることは何ですか?

山田さん:よく船にたとえるんですが、本当にまだ小舟の状態です。主体性を持って船を動かしたい人、その船を大きくしたいという人が一番欲しいです。人材の専門性というよりは、学び続けたり、やりきれる能力が大事だと思うので、自走して「自分でこの会社を大きくしたぜ」と言いたい人に来てほしいです。

小川:今後の展望について教えてください。

山田さん:売上ベースで2030年までに10億いきたいと掲げています。人材業界では10~15億ぐらいまでいかないと存在が認識されないので、そこを目指していきたいです。そのときには20人ぐらいのメンバーがいて、同じような熱量で仕事をしている状態をつくりたい。「あそこの会社、ちょっと人材紹介としていいよね」と言われるような存在になっていたいですね。

20代は「下積み」の時期。目の前のことをやりきってほしい

【熱狂ベンチャーナビ】株式会社OVER DOOR 代表取締役CEO 山田 祐也

看板がなくても成長できる自分でいてほしい

小川:これから社会人となる若者に対してメッセージをお願いします。

山田さん:一番は「私みたいにならないでほしい」というところが大きいです。環境に甘えて仕事をしてきてしまったと思っているので、看板がなくても自分が成長していると思えるような日々を過ごしてほしいです。

20代って何にでもなれるタイミングだと思っていて、ものすごく大事な下積みの時期です。スポーツで言うと最初の基礎や筋トレみたいなタイミングだと思うので、その苦しい時期を逃げ出さずにやりきってほしいと思います。

大きなビジョンを掲げなくても良い。今の目の前のことをやり続ければ絶対にどこかには登っていきます。ただ、それだけだと視野が狭くなるので、外部のいろんな人と話をする、自分で一次情報を取りに行くということも大事だと思います。自分が掲げたものをちゃんとやりきる力を、今のうちに磨いておいてほしいです。

会社概要

会社名株式会社OVER DOOR
HPhttps://www.over-door.net
設立2022年2月
事業内容・採用領域
新卒・中途人材紹介事業(許可番号23-ユ‐302895)
求人メディア事業
・採用コンサルティング事業
・不動産領域
セールスイネーブルメント事業
・不動産VR事業
・営業コンサルティング事業

※2026年1月23日時点の情報です。

ぜひ熱狂をシェアして下さい!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
小川莉奈のアバター

編集者

小川 莉奈 - 熱狂ベンチャーナビ編集部

プロフィールを見る

看護師から一般企業へ就職。その後株式会社デジマケに入社。自身の転職経験を元に新卒~若手の転職者にわかりやすい情報をお届けします。

西畑大樹のアバター

監修者

西畑大樹 - 熱狂ベンチャーナビ運営責任者

プロフィールを見る

新卒で証券会社に入社。その後、不動産・マーケティング・SaaS企業と4社の経験を経て独立。
学生時代は無人島のインターンや創業2か月目の会社でインターン生として2年勤務。
学生時代から新卒就活領域のメディア運営やキャリアコンサルタントを行っていた経験を元に業界や企業理解が深まるインタビュー記事や就活や転職に役立つ情報をお届けします。

HP X FB
秋山翔一のアバター

ファクトチェック

秋山翔一 - 熱狂ベンチャーナビ編集責任者

プロフィールを見る

新卒で商社に入社。その後WEBマーケティング支援を行う会社に転職。その後、繊維メーカーの役員を経て株式会社デジマケを創業。
年間500記事以上の監修を行っております。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

HP X FB

執筆者情報

熱狂ベンチャーナビ編集部はインターンシップ・新卒就活・転職経験者で編成されております。20代~30代の幅広い年齢・職種やキャリアを持つメンバーが在籍しているため、就活・転職の苦しかった経験や成功体験を元に求職者に役立つ情報を発信いたします。

目次