【代表者インタビュー】株式会社LANY 代表取締役 竹内 渓太

SEO×LLMO、検索領域の専門集団が描くマーケティングの未来
「価値あるモノをインデックスさせる」。AI検索時代の到来に、創業からの専門性で挑むデジタルマーケティングエージェンシー
SEOやWeb広告など、デジタルマーケティング支援を手がける企業は数多く存在します。しかし、その中でも「すでに80点の状態にあるものを100点に仕上げる」という高難度の領域に特化し、詳しい人ほど高く評価する専門集団が株式会社LANYです。同社を率いるのは、代表取締役の竹内 渓太さん(以下、竹内さん)。
2020年に創業し、現在6期目を迎えた同社。SEOを祖業としながら、いま全社を挙げて注力しているのがLLMO(Large Language Model Optimization:大規模言語モデル最適化)という新領域です。竹内さんは「本当に良いプロダクトが、本当に必要とする人に届く時代が来る」と語り、メンバーと共に200サイト以上のLLMO診断を行うなど、現場の最前線に立ち続けています。
「熱量の高い仲間と、高い目標に向かって走り続ける」。高校サッカー部での原体験を起業の出発点に据え、「強くて優しい社会」の実現を目指す竹内さんに、事業への思いと今後の展望について伺いました。
【プロフィール】

株式会社LANY
代表取締役 竹内 渓太
趣味
フットサル
座右の銘
Life is short.
尊敬する人
サッカー少年時代のコーチ・監督
学生が読むべき本
「ワンピース」尾田 栄一郎
経営者におすすめの本
「キングダム」原 泰久
人生で一番熱狂したこと
高校サッカー
「専門性」と「伴走力」で選ばれるデジタルマーケティング支援

80点を100点に仕上げる。詳しい人から支持される専門性
小川:御社の事業について教えてください。
竹内さん:当社はSEOとLLMOを中心とした、検索領域に特化したデジタルマーケティングエージェンシーです。2020年10月に創業し、現在6期目で従業員は約45名の規模になっています。
小川:デジタルマーケティング支援を行う会社は多くありますが、御社が成長を続けている理由はどこにあるとお考えですか?
竹内さん:強みは大きく2つあると考えています。専門性と伴走力です。
創業当初から、お客様がすでに80点まで仕上げているものを100点に引き上げる会社として、そこに特化して取り組んできました。詳しい方ほど評価してくださる会社だったと思います。
その姿勢はSEOからLLMOへと支援領域が広がった現在でも変わっていません。専門性を評価してお問い合わせをくださるお客様が多いですし、専門性が身につく環境を求めて入社してくれる社員もいます。
営業コストゼロだからこそ実現できる「本気の伴走」
小川:もう1つの強みである伴走力について、詳しく教えていただけますか?
竹内さん:伴走するためには、お客様の中に思い切り入っていく必要があり、相当なリソースを要します。それが実現できている理由は、当社がアウトバウンドの営業活動をほとんど行っていないことにあります。専門性を評価してくださったお客様からの指名で案件をいただいているため、営業コストがかかりません。
採用コストも同様です。その分をお客様への支援に還元できるからこそ、深い伴走が可能になっています。
私はもともとリクルートの事業会社側にいた人間です。支援会社の多くは支援畑の出身者がつくることが多い業界ですが、事業会社の経験があるからこそ、お客様が実際に動かせる提案ができますし、お客様の中に入ってコミットすることができる。そこが当社の特徴だと考えています。
駆け込み寺から大手企業まで。広がる支援領域
小川:専門性を求めて依頼されるお客様には、どのような企業が多いのでしょうか?
竹内さん:創業当初は、他のSEO会社と契約してある程度やり切ったものの、あと一歩伸びないというお客様が多くいらっしゃいました。いわば「駆け込み寺」のような存在だったと思います。
最近ではそうしたお客様に加えて、大手企業からのお問い合わせも増えています。5年間の中で積み上げてきた実績や事例の公開、書籍の出版(現在3冊)といった活動を通じて、専門性に対する信頼が醸成され、大手のお客様からも指名をいただけるフェーズに入っています。
高校サッカー部の熱狂を、人生を通して再現したい

就職活動でみつけた「自分が本当にやりたいこと」
小川:竹内さんが独立に至るまでの経緯を教えてください。
竹内さん:愛知県の公立大学を卒業後、新卒でリクルートホールディングスにIT人材採用枠で入社しました。配属先はデジタルマーケティング部門で、その中でもSEOの担当になったことが、今の事業の原点になっています。
リクルートに入った目的は、3年以内に独立することでした。熱量の高い仲間と自分が決めた目標に向かって、自分が中心にいる状態で熱狂する。それが好きなタイプなので、いち早くその環境をつくりたかったのです。
小川:そうした志向は、いつ頃から持っていたのでしょうか?
竹内さん:就職活動で自分と向き合った大学4年生のときです。もともとは外資系企業や、グローバル展開している日系企業に憧れがありました。しかしいくつかの内定が出揃ったとき、どの選択肢にもワクワクしない自分に気づいたのです。
見栄や企業の規模ではなく、自分が本当に何をしたいのかを1ヶ月ほど徹底的に考えました。人生を振り返ったとき、一番楽しかった時期として浮かんだのが、高校のサッカー部の時期でした。
坊主にさせられて、走らされて、決して楽ではなかった。それでも全国を目指してみんなで熱狂していた感覚は、強烈に残っています。この感覚を人生を通してやり続けるにはどうすれば良いか。そう考えたとき、起業という道にたどり着きました。
新卒1年目の5月から始めた「並行創業」
小川:起業に向けた準備は、どのようなタイミングで始められたのですか?
竹内さん:リクルートに入社して1年目の5月頃からです。その頃から、LANYの母体となる事業を並行して始めていました。Webメディアの運営や個人のSEOコンサルティングを、3人で手がけていたのです。3人分の年収をまかなえる状態になったら、全員でせーので辞めようと決めていて、それが実現できたのが3年目のことでした。
AI検索時代の到来。SEO市場の50倍が広がるLLMOの可能性

「本当に良いプロダクトが、必要な人に届く」チャネルへの熱狂
小川:今、竹内さんが最も熱狂していることは何ですか?
竹内さん:LLMOです。約1年前から全社で舵を切り、いま全力で取り組んでいます。
5期目に入るタイミングで、私自身がプレイングから少し離れ始めていたのですが、LLMOという新領域の登場をきっかけに自ら現場に戻り、200サイト以上のLLMO診断を行いました。創業時の熱狂をもう一度取り戻した感覚がありましたね。
小川:LLMOにそこまで熱中できる理由は何でしょうか?
竹内さん:理由は2つあります。まず、LLMOは「本当に良いプロダクトが、本当に必要とする人に届く」チャネルだと考えているからです。
従来のSEOや広告は、予算をかけられる企業が上位に表示され、多くの顧客にリーチできるという資本力勝負の側面がありました。しかしAIとの対話では、ユーザーが自分のニーズを細かく伝え、AIが膨大な情報を踏まえて最適な提案をしてくれます。マーケティングの力ではなく、本質的なプロダクト価値で届く世界が来る。このチャネルでお客様を支援したいと強く思いました。
SEO市場の50倍。マーケティングの「センターピン」が変わる
小川:2つ目の理由も教えてください。
竹内さん:LLMOの市場規模が圧倒的に大きくなるという確信です。歴史を振り返ると、インターネットの登場でテレビからWeb検索へ、スマートフォンの登場でSNSやインフルエンサーマーケティングへと、テクノロジーの進化が生活者の行動を変え、それに伴いマーケティングも変わってきました。AIの登場でこれが起きないはずがありません。
SEOの市場規模は約1,000億円と言われていますが、LLMOの市場規模は推定で数兆程度と言われており、上記を合わせると数十倍もの世界が広がっています。
しかもこの領域には20年選手のベテランは存在しません。若手にとっても一気にジャイアントキリングできるタイミングだと思いますし、当社としても絶対にトップランナーを獲りにいきたいと考えています。
「価値あるモノをインデックスさせる」。ミッションに込めた信念

強さと優しさの両立が、世の中を変える
小川:御社のミッション・ビジョンについて教えてください。
竹内さん:ミッションは「価値あるモノをインデックスさせる」です。マーケティングに携わっていると、良くない商材でもマーケティング力があれば広まってしまう現実があります。その結果、ユーザーが不利益を被ることも少なくありません。
本当に良いものを、本当に良い人たちが広めるお手伝いをすれば、世の中は優しくなるし良くなる。そう考えて、このミッションを掲げました。
もう1つ、社内では「強くて優しい」をすごく大切にしています。強いだけならいくらでもお金は稼げる。しかし優しいだけでは資本主義の中で勝てず、世の中を変えることはできません。この両方をきちんと達成することが重要だと考えています。まず一人ひとりが強くて優しいビジネスパーソンになる。それが集まって強くて優しい会社になる。そして最終的に、世の中を強くて優しくしていく。この三段階で実現を目指しています。
「これを広めることが世の中のためにならないなら、断る」
小川:会社として、日々の仕事の中で大切にしている姿勢はありますか?
竹内さん:当社はクライアントワークの支援会社ですが、本質的にお客様の成長に向き合える環境をつくることにこだわっています。
具体的に言えば、その商材を広めることが世の中のためにならないと判断した場合はお断りします。たとえ良いプロダクトであっても、お客様が当社をリスペクトしてくださらなければ、本気で支援したいとは思えないので、そうした場合もお断りしています。
本当に良いものを、本当に良い人たちがつくっている案件に限って支援する。そう決めているからこそ、嫌な気持ちを抱えながら支援することは一切ありません。
さらに、コンサルタント1人あたりの担当案件を制限するなど、お客様への還元にリソースを集中させる仕組みも整えています。マーケティングを通じて良いものを世の中に広めたいと思っている方にとっては、良い環境を提供できている自負があります。
不器用だけど誠実。専門性と人間性が共存する組織

「適当な答えは言いたくない」。誠実さが活躍の条件
小川:社内の雰囲気や組織文化について教えてください。
竹内さん:不器用だけど誠実な人が多いと感じています。
たとえば、お客様とのミーティングでも、簡単に答えられる質問にその場で適当に返すのではなく、「正確にお答えしたいので一度持ち帰らせてください」と言うタイプの人間が多いのです。
仕事のうまさよりも、お客様に対して誠実に向き合えるかどうかが、当社で活躍するうえで大切な条件だと考えています。
専門性は会社として蓄積しているものがありますし、できる人間が教えれば良い。しかし、お客様の前に立つ人材が誠実であることは、代わりがきかないのです。
小川:そうした人材が集まるのは、意図的に採用されているからでしょうか?
竹内さん:半分は面接の中で意識してみています。もう半分は、LANYのこれまでの発信や成り立ちをみたうえで、共感してくれた方が入社を決めてくれているのだと思います。外からみえるLANYの姿が、そうした人を引き寄せているのではないでしょうか。
新卒のためにフル出社へ。「隣に座る」ことの価値
小川:今年から新卒採用を始められたと伺いました。育成の体制について教えてください。
竹内さん:2026年4月から新卒2名が入社します。研修は3本立てで、専門性の研修、ビジネス戦闘力の研修、ビジネスマナーの研修を3ヶ月かけて行います。加えて、1人につき2名のトレーナー社員をつけ、毎日1on1を実施する体制を整えています。
この新卒の受け入れに合わせて、当社はフル出社に切り替えます。未経験の方は「わからないことがわからない」状態なので、先輩の働く姿を隣でみながら学んだり、気軽に声をかけたりできる環境が必要です。それは物理的に同じ場所にいなければ実現できません。
10名規模のときはフルリモートの方が生産性は高かったと思います。しかし、100名の会社を目指して未経験者を育てていくフェーズでは、隣に座ることが絶対に必要だと考えています。
LLMO市場のトップランナーへ。その先に描く「強くて優しい社会」

知的好奇心を持ち続け、変化を楽しめる人と働きたい
小川:これから入社する方に求めることは何ですか?
竹内さん:知的好奇心を持ち続けて、LANYという箱を自由に活用して楽しんでほしいです。AIの登場をはじめ、時代の変化がとても早いタイミングです。今持っているスキルや経験の賞味期限はすぐに切れてしまいます。
その中で、変化を楽しみながら「今何を学ぶべきか」「何に飛び込むと面白いか」を熱量高く考え続けられる人が活躍できると考えています。
マーケティングの業界で強いマーケターになりたいという方には、今は大きなチャンスです。SEOや広告の世界には15年、20年のベテランがひしめいていますが、LLMOの領域にはまだ誰もいません。この巨大な市場で、若手が一気に頭角を現せるタイミングは今しかない。そう思っています。
IPOの先に見据える、社会の格差をなくすコングロマリット構想
小川:今後の展望を教えてください。
竹内さん:まず、LLMOの領域で日本のトップランナーになること。ここは100%獲りにいきます。
その先にはIPOを見据えています。IPO後は価値あるモノをより社会に広げていくために、M&A等も踏まえた幅広い選択肢を活用し、今よりももっと強くて優しい社会になっていきたいと考えています。一緒にそこを目指してくれる仲間と働きたいですし、日本をもっと盛り上げていきたいと思っています。
会社概要
| 会社名 | 株式会社LANY |
| HP | https://www.lany.co.jp |
| 設立 | 2020年10月 |
| 事業内容 | ・デジタルマーケティング支援 ・採用支援 |
| 採用情報 | https://www.lany.co.jp/recruit-career |
※2026年3月18日時点の情報です。
