自己PRのエピソードがない方必見!テーマの見つけ方と書き方を例文付きで解説
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「自己PRのエピソードがない」、「自己PRって何書けばいいの」という悩みは就活生が最初に持つ悩みだと思います。しかし、膨大な就活生の中から自分らしさをアピールできる自己PRは就活において非常に重要な部分を担っております。だからこそ、早めに自己PRの内容を決め、ブラッシュアップしていくことが何よりも大切です。
この記事では、自己PRがない原因とその対策、そして就活に役立つ情報について解説していきます。就活の第一歩である自己分析、そして、自己PRの理解を深め、ポイントを押さえながら、自分なりの自己PRを探していきましょう。
自己PRのエピソードが思いつかない学生は多い
自己PRの軸となる自分の長所や、短所を意識しながら生活してるという人はかなり少ないと思います。そのため、ぱっと思いつかず、自己PRのエピソードがないと感じる就活生が多いです。そんな就活生は、自己PRがない原因とその対策について考えてみましょう。
エピソードが見つからない6つの原因と対策
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自己PRのエピソードがない方の6つの原因と対策
自己PRでエピソードが見つからない原因は様々です。今回は、6つの原因と対策を例文を用いて解説していきます。自分がどの原因に当てはまり、どういった対策法があるのか確認してみてください。
自己PRがない原因1:特別な経験や実績が必要だと考えている
自己PRがないと思う原因の1つ目として考えられるのは、特別な経験や実績が必要だと考えていることです。海外留学などの特別な経験や、ボランティアや部活での実績が必要だと考えている就活生が非常に多いと思います。もちろん、そういった経験や実績がある方は自己PRを書きやすいと思いますが、そういった経験がなくても自己PRを書くことは可能なのです。逆に、そういった経験がない就活生の方が多いのです。また、就活では、部活における大会での実績よりもその実績を得るための過程において何をどのように意識し、何を学んだのかを重要視する傾向があると言われております。
対策1:目立った実績がないことでも書き出してみよう
対策の1つ目としては、目立った実績がないことでも書き出してみることです。目立った実績でなくても、書き出すことにより、自分がこれまでに何をしてきたのかを整理することができます。また、他の人と実績が似るようなこともありますが、その実績を得るまでの過程は十人十色です。
例えば、高校の部活動において目標があったと思います。目標も人それぞれで、その目標への努力の仕方も人それぞれです。それをどう努力し、その努力から何を学んだかがあなたの価値ある実績となるのです。目立った実績がないと思わず、書き出してみましょう。
・例文(目立った実績ではないが、アルバイトでの経験を自己PRを書いた場合)
私は、常に課題に対して「どう改善できるか」を考え、結果を出すことにこだわってきました。アルバイトでは、店舗の売上向上のために自分なりに改善策を提案し、実行しました。たとえば、繁忙時間帯におけるスタッフの役割分担を見直し、業務の流れを効率化した結果、ピーク時の対応時間を短縮することができました。この取り組みは、店長からも評価され、業務がスムーズに進行するようになりました。私の強みは、目の前の課題に対して、ただこなすのではなく、必ず改善し、結果を出す意識を持って取り組むことです。貴社においても、自分に与えられた業務を全力でこなし、さらに成長し続けられるよう貢献したいと考えています。
対策2:結果に自信がないなら学びをアピールしよう
対策の2つ目としては、結果に自信がないなら学びをアピールすることです。ある人は全国優勝、ある人は県大会出場などと人によって目標があります。また、大会1回戦目に勝つことが目標の人もいます。全体的に見たときにその結果に自信を持てないこともあると思います。しかし、目標を持っている人はその目標に対して努力した過程が必ずあります。そして、その努力から学んだことは少なからずあると思います。その学びをアピールすることも自己PRの1つです。
・例文(上記の大会1回戦目勝利を目標にしている人の自己PR)
私は、高校生の時、テニス部に所属していました。高校最後の大会で「1回戦突破」を目標に努力しました。結果は叶いませんでしたが、その過程で多くの学びを得ることができました。練習では技術向上だけでなく、試合前のメンタル管理や集中力の重要性に気づきました。特に、自分の弱点に正直に向き合い、改善に取り組む姿勢が身につきました。また、チームメイトと支え合いながら目標に向かって努力することで、協力やコミュニケーションの大切さを実感しました。この経験を通して、失敗を恐れずに挑戦し続けることの大切さを学び、どんな困難にも前向きに取り組む姿勢を大切にしています。貴社でも、日々の業務において目標を設定し、成長を続けながら成果を上げていきたいと考えています。
自己PRがない原因2:エピソードがないと思い込んでいる
自己PRがないと思う原因の2つ目として、エピソードがないと思い込んでいることが考えられます。学生生活を送っている中で、何もなかったことはないはずです。人間は、生きていく中で人生という物語を作っていく生き物です。その物語から、自分が大きく成長したと感じる瞬間や、失敗した過去など様々なエピソードが潜んでいると思います。その潜んでいるエピソードから、自己PRを作っていきましょう。
対策:自分史で過去のエピソードを洗い出してみよう
実際にその潜んでいるエピソードを探す方法として、自分史で過去のエピソードを洗い出す作業が効果的です。自分が何歳の時に何をしたのか、その時の熱中していたことや、好み、失敗などの挫折経験を自分史として書き起こしてみましょう。自分史として書き起こすことにより、その時の自分はどうだったかなど一つ一つ思い出すこともあります。アルバイトをする際や、部活動、人と関わる際に、頭を使って何かを意識していたはずです。自分史によって、段々と鮮明になっていく自分の過去から自己PRに繋がるエピソードが見つかることもあります。エピソードがないと思い込んでいる方は、自分史を書き起こして、自分の過去を思い出してみましょう。
自己PRがない原因3:自分の強みや長所が思い浮かばない
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自己PRがないと思う原因の3つ目として、自分の強みや長所が思い浮かばないことが考えられます。自分の長所などは自分で感じるというより、他の人が感じることが多いため、自分の長所を自分自身が理解していることは、あまり多くありません。だからこそ、対策を通して、しっかりと認知することが大事です。
対策1:友人や家族とジョハリの窓をおこなう
自分の強みや長所が思い浮かばない人の対策の1つ目として友人や家族とジョハリの窓を行うことです。ジョハリの窓とは、自己分析を行う際に使用する心理学の1つであり、「他者も自分も知っている自分」と「他者は知っていて自分は気づいていない自分」、「自分だけが知っている自分」、そして、「他者も自分もまだ知らない自分」の4つに領域を分け、自己分析をしていくことです。友人や家族と一緒に、この4つの領域をそれぞれ、紙などに書き、自己分析を進めてみると自分の強みや長所が見つかるかもしれません。自分の強みや長所が思い浮かばない人はぜひ行ってみてください。
対策2:ツールを使って強みを考えてみる
自分の強みや長所が思い浮かばない人の対策の2つ目としてツールを使う方法があります。上記で紹介した「ジョハリの窓」は、友人など他の人がいて、できる対策ですので、恥ずかしい等の理由で、できないこともあると思います。そのため、1人でもできるツールを使うことも対策の1つです。リクナビやキャリタス就活などの数多くの就活サイトが自己分析ツールを出しています。簡単にできることがメリットの1つだと思うので、困っている就活生はぜひ使用してみてください。
・リクナビの自己分析ツールはこちらです
・キャリタス就活の自己分析ツールはこちらです
自己PRがない原因4:強みがアピールとして不十分だと感じる
自己PRがないと思う原因の4つ目として、強みがアピールとして不十分だと感じていることが考えられます。自己PRにおいて、本当にこの内容でアピールできるかな、みんなとかぶってしまいそうといった理由から、アピールには不十分だと思うことは多々あると思います。また、それ以外にも自分の強みだけを説明するだけになってしまっている自己PRは不十分と感じてしまうでしょう。その対策として以下の方法が考えられます。
対策:企業や社会でどう活きるかを徹底的に研究しよう
自分の強みがアピールとして不十分だと感じるようであれば、その企業や社会でどう活きるかを徹底的に研究し、自己PRに盛り込んでみましょう。自分の強みとなぜそれが強みなのかエピソードを交えると思いますが、そこに企業や社会でどう活きるかを盛り込むことにより、企業研究をしっかりしていることもアピールできます。また、社会でどう活きるかを盛り込むことにより、企業側もこの人が会社ではどういった役割を果たすのか考えやすくなり、強みがより伝わりやすくなります。
・例文(IT系などの正確さが求められる会社への自己PR)
私は、飲食店でのアルバイトを通じて、接客や業務の効率化を意識して取り組んできました。お客様に対して、迅速かつ丁寧な対応を心掛け、常に満足いただけるよう努めました。また、チームでの協力を大切にし、忙しい時間帯でも円滑に業務を進めるため、柔軟な対応力とコミュニケーション能力を身につけました。この経験を通じて、どんな状況でも冷静に対応し、業務を効率的にこなす力が養われました。貴社では、これまでの経験を活かして、チームワークや柔軟な対応力を活かし、業務の効率化に貢献できると考えています。
自己PRがない原因5:ガクチカのエピソードとかぶってしまう
自己PRがないと思う原因の5つ目として、ガクチカのエピソードとかぶってしまうことが考えられます。学生時代に注力して、取り組んだことから自分の強みが形成されて、それをアピールしていることが大半なため、かぶってしまうことは多々あります。ガクチカとエピソードが被ってしまったときの対策として以下の方法が考えられます。
対策:エピソードがかぶることは問題ない
結論、エピソードがかぶることは問題ないです。上記でも言いましたが、学生時代に注力して取り組んだからこそ、その学びや経験が自分の強みを形成していくことが多く、エピソードがかぶってしまうことは多々あります。しかし、ガクチカと自己PRは似ているようで違います。ガクチカは「学生時代に力を入れたことや経験」が質問の趣旨に対して、自己PRは「自分の強みや長所」が質問の趣旨です。ガクチカはどのように力を入れ、工夫して、何を学んだかを主にアピールしていくが、自己PRは自分の強みをそういった工夫を通して、得て、その強みを他の場面でも活用したといった内容で書くことにより、同じエピソードでもアピールする内容が変わってきます。そのため、ガクチカと自己PRのエピソードがかぶっても問題ありません。
自己PRがない原因6:本当に何もしてこなかった
自己PRがない原因の6つ目として、本当に何もしてこなかったという場合があります。特にコロナウイルスで学生生活の半分をほぼ家で過ごした人も、もしかするといるでしょう。また、勉強が忙しく、アルバイトもあまりできなかったが、勉強に関しても付いていくのに必死で好成績とは言えない人もいるでしょう。そういう人の対策は以下の方法が考えられます。
対策:今からでも取り組んでいることを伝えよう
本当に何もしてこなかったが故に、書けるような自己PRがない人は、今からでも取り組んでいることを自己PRで書いてみましょう。就活が終わったらやってみたかったことや、大学生の中でずっとやってみたかったことなどがあると思います。今は就活で忙しいと思いますが、やってみたいことを今から少しでも始めて自己PRとして企業に伝えましょう。IT企業であれば、プログラミングを今、勉強していることを自己PRでアピールすることができれば、それはもう立派な自己PRになります。
・例文(上記のような場合の自己PRの例ですが、プログラミング以外にも適用することはできると思います。)
私の強みは、問題解決に対する粘り強さと論理的思考力です。現在、プログラミングを独学で学んでおり、ソフトウェア開発全般において価値を提供できるスキルを身につけることを目標にしています。基礎的な文法やアルゴリズムを学び、現在は実際のプロジェクトに取り組むことで、システム設計や効率的なコード作成のスキルを強化しています。この経験を通じて、複雑な問題を分解し、効果的に解決策を見つける能力を高めました。貴社では、これまでの学びを活かし、さまざまな技術的課題に挑戦し、成長を続けながら貢献していきたいと考えています。
企業が自己PRで評価している3つのポイント
企業側が自己PRで評価していることは大きく分けて3つあります。その大きく分けた3つの評価軸から最終的には企業にマッチするかを判断しています。以下では、大きく分けた3つの軸について説明していきます。
その人の強みが何か
まず、1つ目はその人の強みが何かを評価しております。企業は自己PRの趣旨である、その人の強みをまず評価し、そこからその強みをこの企業ではどう活かすことができるのか、またどういった業務に適しているかを強み1つから派生して考えています。強みがコミュニケーション力にも関わらず、企業での希望職種がエンジニアだったら、全く嚙み合っていない内容だということが目に見えてわかります。そういった点から適正がない、また、企業研究が不足していることがわかり、書類の時点で落ちてしまいます。強みが希望職種や企業の事業内容とどうマッチするかまで考えましょう。
論理的に説明できるか
そして、2つ目は論理的に説明できているかを評価しております。社会人になると上司への報告や、お客様や取引先とのやり取りなどで、論理的に説明しなければなりません。そのため、自己PRという少ない文字数の中で、自分の強みを無駄なく論理的に説明できているかも評価します。
正しく自己理解できているか
最後に、正しく自己理解できているかを評価されます。正しく自己理解していないと、入社後の企業とミスマッチが生じる可能性があります。例えば、営業などがあまり好きではないが、稼ぎたいと思って営業職の企業に入ってみるが、やっぱり営業が苦手で退職するなどのミスマッチが起きてしまいます。このようなことは自分にも企業にも、もったいないことです。そのため、企業はミスマッチをしないよう正しく自己理解できているかも評価します。
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まとめ
こちらの記事では、自己PRがないと思う原因とその対策法について解説しました。少しでも、その悩みを軽減することはできたでしょうか。
自己PRがないと思っている人は、まずは自己分析から始めてみましょう。家族や友人と行う以外にも、先輩や、社会人の方と行うのも非常に効果的です。
自分を知ることが就活の第一歩です。また、自己PRとガクチカは就活における最初の壁と言っても過言ではありません。自分だけの自己PRを完成させ、就活という人生の山場を乗り越えて行きましょう。