証券マンってどんな仕事?元証券マンが一日のスケジュールについて解説!

証券マンってどんな仕事?元証券マンが一日のスケジュールについて解説!
目次

証券マンとは

証券マンとは株式を買う・売る時に証券取引所とお客様の間に入った仲介の役割をしている証券会社で働く人のことを言います。

業務内容

証券会社の業務内容は下記の4つです。

  • ブローカー業務
  • ディーリング業務
  • アンダーライティング業務
  • セリング業務

ブローカー業務

株式の売買をしたい顧客と証券取引所の仲介を行う業務です。
最近はネットで注文する際も証券取引所と直接取引をすることはできないため、
どこかの証券会社で口座を開き、その会社を通して売買をされていると思います。
その仲介手数料がいただくのがこの業務です。

一般的に「証券マン」と聞いたときに皆さんがイメージされるのがこの業務です。
営業マンは法人や個人に対し、口座を開いていただき、株や投信信託等の金融商品の販売を行っておりますがそれはすべて仲介手数料のビジネスなのです。
次の章の証券マンのスケジュールもこちらの業務について解説します。

ディーリング業務

証券会社が自らの会社のお金で株式取引を行い、収益獲得を目指すのがディーリング業務です。

セリング業務

企業が新たに発行された株式を一時的に預かり、買ってくれる人を探して売る仕事をセリング業務といいます。

アンダーライティング業務

株式を発行した企業から、株式を買い取って、それを広く人々に売る仕事をアンダーライティング業務といいます。

証券マンの一日のスケジュール

ここでは中堅以上の証券マンの一日のスケジュールについて解説します。

5:45  起床

モーニングサテライト

証券マンの朝は5:45からのNewsモーニングサテライトで始まります。
昨日のニューヨークやヨーロッパの株価や為替等のマーケット情報を新聞やロイターと合わせて確認します。
下記が出社前にチェックする主な内容です。

  • モーニングサテライト
  • 日経新聞
  • 株価新聞(モーニングスター)
  • ヤフーファイナンス
  • WSJ
NY市場

取引時間は季節によって異なります。

通常時:日本時間23時半~6時

サマータイム:日本時間22時半~5時

8:00 出社

証券会社はもっと早いんじゃないか。と思われがちですが最近は労働時間の関係で出社時間が8時前後になるケースが多いです。

新聞の読み合わせ

多くの証券会社では新人たちと共に新聞の読み合わせを行います。
ここでは新聞のニュース共有だけでなく、ニュースを元にどういう動きをするのかをニュースや状況に応じて、相場や銘柄を読むための練習を兼ねて行います。

マーケ部の情報確認

各証券会社には市況の分析やおすすめ銘柄等を調査する部署があり、毎朝そこからレポートが共有されるので、それを元にその日の提案内容をまとめます。

朝礼

本社からの伝達事項や支店の数字やその日の目標共有、方向性のすり合わせを行います。
数字の進捗が悪いメンバーはここで詰められます。

9:00 電話営業

9時になると株式市場(東京証券取引所)が開き、株の取引が始まります。
15時までが取引時間なのですが、11時半~12時半の1時間は昼休憩となります。
前半を前場、後半を後場という言い方をします。

前場

「寄り付き~」9時になるとこの独特の掛け声と共に戦いのコングが鳴ります。
寄り付き前に注文をいただいてた方や主要顧客を中心に電話をかけていきます。
また、10時半からは外国株式の店頭取引が始まりさらに手数料を積み重ねていきます。

外国株式の国内店頭取引

「寄り付き~」9時になるとこの独特の掛け声と共に戦いのコングが鳴ります。
寄り付き前に注文をいただいてた方や主要顧客を中心に電話をかけていきます。
また、10時半からは外国株式の店頭取引が始まりさらに手数料を積み重ねていきます。

お昼

前場でその日の手数料の達成できた営業マンはゆったりとお昼を取ることが出来ますが、
数字が獲得できなかった営業マンは5分ほどでランチを済ませ、午後の準備を行います。
※お客さんのお昼休みに合わせて訪問をする場合もあります。

後場

数字の目途が立っている営業マンは15時以降の訪問のアポ取りや顧客のフォローを中心に行い、将来の数字の確保のために動いていきます。
電話ではどうにもならない人は外出することもあります。

15:00 訪問営業

募集物の債権や投資信託の販売やフォローのためにお客さん先を1日に2~5件訪問します。

17:30 帰社

アポイントがない場合は提示を目途に支店に戻り、その日の数字の報告や顧客との会話の記録を残すなど、事務作業を行います。
今月の数字の進捗が悪い場合は帰社後も20時頃までを目途に電話を行います。

20:00 退社

結果を出していれば、定時に帰っても問題はありません。
しかし、仕事終わりでないと連絡のつかないお客様もいるので退社は20時くらいが平均でした。

まとめ

今回の記事では、証券会社の一日の流れについてざっと解説しました。
証券会社=激務を想像される方は「こんなもんなのか」と思われるかもしれませんが、最近では労務関係が厳しくなったことや20時以降の営業が世間体によくないこともあり、労働時間も短くなっているようです。
今後は皆さんが気になる証券マンの年収や「厳しさ」についても記事を書いていきます。

※本記事の情報は2015年~2016年に働いた自身の経験を元に執筆をしているため、実際の情報とは乖離がある可能性がございます。

証券マンに関するよくある質問

証券マンは年収高いの?

同年代と比べると高いです。
業績や成果に連動するボーナス、残業代にもよりますが3年目~5年目にもなれば、
500万~800万。うまくいけば大台に乗ることも可能です。
※市況によって100万円単位で年収が変わるので要注意です。

証券マンは忙しい?

激務というほど忙しいことは稀です。
ただ、支店によっては飲み会が遅くまで連日ありプライベートな時間を作りにくいことはあります。

証券会社で必要な資格はありますか。

証券外務員1種とい資格がマストで必要とないます。
この資格がないとお客さんからの電話に出ることもできません。

証券会社で取ると有利な資格はありますか。

証券アナリストやNBAを取得していると社内での評価は上がるので、
本社に行きたい方などはおすすめです。

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この記事を書いた人

西畑大樹のアバター 西畑大樹 代表取締役CEO

株式会社デジマケ代表取締役CEO。熱狂ベンチャーナビ運営責任者。
目標を持ってイキイキと働く、「かっこいい大人」を増やし楽しそうに会社に向かう背中を子供にみせ、早く働きたいと思える人であふれる世の中を創ります。

≪経歴≫
大学卒業後、東海東京証券(証券会社)→オープンハウス(不動産)→ジオコード(WEB)→クラウドサーカス(SaaS)を経て独立。
学生時代は無人島のインターンや創業2か月目の会社でインターン生として2年勤務。学生時代から新卒就活領域のメディア運営やキャリアコンサルタントを務める。現在は年間300名以上の面接を実施。

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