【代表インタビュー】アイユーコンサルティンググループ グループ共同代表 税理士法人アイユーコンサルティング 代表社員税理士 出川 裕基

【代表インタビュー】アイユーコンサルティンググループ グループ共同代表 税理士法人アイユーコンサルティング 代表社員税理士 出川 裕基

相続・事業承継分野において国内トップクラスの実績を誇る税理士法人アイユーコンサルティンググループ。2013年の創業以来、累計5,700件超の案件を手がけ、圧倒的な専門性と品質の高さを武器に、全国各地で信頼を獲得してきました。

近年では、その専門性を「創業・成長支援」にも拡張し、スタートアップ向けの「グロース顧問」や富裕層向けの海外移住支援といった新たな領域にも次々と挑戦しています。

「税理士の仕事」を超えた先に、どんなビジョンを描いているのか。今回はグループ共同代表・出川裕基さんにお話を伺いました。

目次

プロフィール

税理士法人アイユーコンサルティング(アイユーコンサルティンググループ)

グループ共同代表/代表社員税理士 出川 裕基

趣味

ゴルフ、筋トレ、サウナ

座右の銘

全ての因は我にあり

学生が読むべき本

「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド」八木 仁平

経営者におすすめの本

「貞観政要」呉 兢

人生で一番熱狂したこと

先の見えないチャレンジ

想いをつなぎ、未来を動かす 相続・事業承継という「社会を支える挑戦」

国内トップクラスの相続・事業承継案件実績を誇る高い専門性

小川:まず、御社の主力である相続・事業承継について改めてお聞かせください。

出川:創業以来、相続・事業承継分野に一貫して取り組んできました。相続税申告は財産評価や遺産分割など極めて専門性が高い分野で、対応できる税理士は決して多くありません。

さらに事業承継となると、株式承継スキームの構築や後継者への経営権の集中といった領域まで踏み込んで支援する必要があるため、それを対応できる税理士法人は全国的に見ても決して多いわけではありません。

相続と事業承継はどちらも「誰に、どのように「想い」を引き継ぐか」が本質です。単に税金を計算して終わる仕事ではなく、会社の未来や家族の関係性にまで丁寧に向き合いながら、最適な意思決定に伴走していく仕事です。

今、国内では「黒字なのに後継者がいない」という理由で廃業に追い込まれる企業が増えています。つまり事業承継の支援とは、単に「会社を残す」ことではなく、そこで働く人の雇用や地域に根付いた技術、社会的な価値を未来に「つなぐ」ことだと僕たちは捉えています。

だからこそ、税理士ではなく「社会のインフラ」として責任を果たしていくべき領域だと思っています。

「中小企業・資産家を支えるプロフェッショナルとして高付加価値サービスを提供する」というグループミッションも、まさにこの考えに根ざしています。事業を支えることは、その地域の未来を守ることでもある。僕たちはそう信じています。

小川:だからこそ、すべてオーダーメイドで支援されているのですね。

出川:はい。後継者の想い、家族との関係性、会社の財務状況。どれ一つとして同じケースはありません。そのため当社では2024年に「承継アドバイザリー部」という専任チームを立ち上げ、一社一社に合わせた最適解を提案しています。相続から事業承継まで一気通貫で支援できる税理士法人は全国でも多くありませんし、僕たち自身、そこにこそ存在意義があると考えています。

きっかけは「違和感」だった 本当にお客様のためになる仕事をしたい

前職での経験が生んだ真の顧客志向

小川:独立したきっかけを教えてください。

出川:もともと大手税理士法人に勤めていて、27歳で最年少管理職を務めました。もちろん貴重な経験でしたが、大手ゆえに提携先との関係も多く、どうしても「パッケージ化された提案」になってしまう傾向があったんです。

目の前のお客様一人ひとり状況が違うにもかかわらず、同じメニューを当てはめなければならない場面も少なくありませんでした。段々と「本当にお客様のためになっているのか?」という違和感が大きくなり、「だったら自分で本当に価値のある支援をしよう」と思い、独立を決めました。

小川:創業してすぐに軌道に乗ったそうですね。

出川:創業初年度に受注金額1億円を超えました。税理士業界ではまだ「営業ができる人」が少なく、そこに専門性を掛け合わせたことで、ニーズが一気に広がっていった感覚です。

急拡大を実現できた「成長エンジン」とは?

BtoBtoCモデルと多拠点展開が生む「好循環」

小川:継続的に挑戦を続けるには、安定した事業基盤も必要だと思います。貴社ではどのような成長戦略を描いてきたのでしょうか。

出川:大きく2つあります。ひとつは、金融機関や証券会社、士業との連携を軸にしたBtoBtoCモデルです。ありがたいことに、案件のほとんどが提携先からのご紹介によって生まれています。エンドユーザーに直接営業をかけなくてもお客様と出会える仕組みがあるからこそ、新しい挑戦にも時間とエネルギーを投下できるようになりました。

小川:もうひとつが、多拠点展開ですね。

出川:はい。相続・事業承継は専門性の高い領域ゆえ、「地域に根ざした信頼関係」が非常に重要です。そこで創業地である福岡を起点に地方へ拠点を広げてきました。

拠点があることで地域金融機関や企業との接点が生まれ、ニーズを的確にキャッチできる。さらに地方は競合が少なく単価も維持しやすいため、安定的な事業基盤づくりという面でも大きな意味があります。

小川:拠点展開は、社員の新たなキャリア形成にもつながっていると伺いました。

出川:そうなんです。「地元で挑戦したい」という声があれば、その地域に拠点をつくって本人が責任者になることもあります。拠点が増えればポストが生まれ、ポストが生まれるから挑戦できる。人と事業の「好循環」を、意図的につくってきました。

税務の枠を超え、成長にコミットする「伴走型」グロース顧問

創業から承継まで一気通貫でサポートする新戦略

小川:相続・事業承継に強い御社ですが、近年は「グロース顧問」という新たな取り組みも始められました。

出川:はい。事業承継は「出口」の支援ですが、創業や成長の段階から伴走してこそ、企業の一生を支えることができると考えています。そこで、スタートアップ向けに安価な顧問サービスを提供しつつ、経営に役立つ補助金情報や成長段階に応じた制度活用のポイントを継続的にお届けしていく予定です。今後は経営者向けの勉強会の開催も構想しており、経営者同士のネットワークづくりにもつなげたいと考えています。

小川:従来の税務顧問とは支援の深さがまったく違いますね。

出川:そうですね。標準的な顧問サービスに加えて、希望される企業にはKGI・KPIの設定や行動計画づくりまで踏み込んだ「MAS監査型」のオプションも提供します。毎月の面談で進捗を確認し、なぜ出来なかったのかまで一緒に分解して次のアクションに落とし込む。税務というより、完全に「経営の右腕」として伴走していくようなスタイルです。

小川:現場の若手メンバーの方々も、主体的に取り組んでいるようですね。

出川:そうなんです。20代・30代のメンバーを中心に、経営者の課題に真剣に向き合ってくれています。本人たちも「顧問ってこんなに面白いんだ」と感じながら動いてくれていて、ミッションやビジョンを最も体現している取り組みだと感じています。

AI活用で変わる税理士業界の未来

小川:最近では「税理士の仕事はAIに取って代わられる」といった声も聞かれますが、その点についてはどのようにお考えですか?

出川:確かに決算書の作成や税額の計算など、ある程度標準化された業務は今後AIに置き換わっていくと思います。だからこそ弊社では、ChatGPTをはじめとしたAIを積極的に活用し、現場でも使いこなせるようリスキリング研修を実施しています。

ただ、お客様との対話からでしか得られない「数字の裏側にある想いや状況」まで読み解きながら伴走していく支援は、AIにはできません。むしろAIによって定型業務が減ることで、人にしかできない価値ある時間により多くのリソースをかけられるようになると思っています。

「日本のミライに豊かさを」本気で実現するために

挑戦を後押しするカルチャー

小川:アイユーコンサルティンググループでは、若手にも大きな裁量があると聞いています。

出川:僕たちは「年次よりも熱量」を大切にしていて、挑戦したいという意思を示した人には遠慮なく任せます。新規事業についても若手メンバーを中心に動いているものが多く、「やりたい」と手を挙げた瞬間に役割が生まれています。

小川:挑戦しやすい風土があるということですね。

出川:はい。弊社の行動指針の一つに「トライ&エラー」という項目があります。たとえ失敗したとしても、挑戦した事実は評価されますし、「まずはやってみよう」という一言が、これまでも組織を大きく動かしてきました。

小川:これからどんな仲間とともに未来を描いていきたいと考えていますか?

出川:挑戦する人です。僕たちの組織は、年次も役職も関係なく、手を挙げれば任せる文化があります。

挑戦には失敗がつきものです。でも、失敗してもいいからやってみる、それを良しとする文化を大切にしてきました。これから入ってくるメンバーにも、挑戦を恐れず、「自分の未来を自分で切り拓く」スタンスで飛び込んできてほしいと思っています。

中小企業の「これから」を共につくる仲間を求めて

小川:最後に今後の展望をお願いします。

出川:僕たちは「2033年まで売上35億円・300名体制」という目標を掲げています。単に規模を拡大したいというわけではなく、中小企業・資産家に対して提供できる価値をさらに大きくしていきたいという想いから設定している数字です。

相続・事業承継の専門性を強みにしながら、グロース顧問や海外事業といった新しい領域にも挑戦し続ける。そうすることで、「日本のミライに豊かさを」というビジョンを、本気で実現できる組織になれると信じています。

僕たちが掲げているビジョンは決して掛け声ではなく、本気で実現しようとしているものです。中小企業の「これから」を、本気で一緒につくりたいという熱い志を持つ方の応募をお待ちしています!

会社概要

会社名税理士法人アイユーコンサルティング(アイユーコンサルティンググループ)
HPhttps://bs.taxlawyer328.jp/
創業2013年4月
事業内容事業承継コンサルティング
組織再編コンサルティング
相続対策・相続税対策
各種税務申告(相続税、法人税、所得税、消費税、地方税)
MAS監査(ミライサイクル事業)
採用情報https://iu-recruit.taxlawyer328.jp
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小川莉奈のアバター

編集者

小川 莉奈 - 熱狂ベンチャーナビ編集部

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看護士から一般企業へ就職。その後株式会社デジマケに入社。自身の転職経験を元に新卒~若手の転職者にわかりやすい情報をお届けします。

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西畑大樹 - 熱狂ベンチャーナビ運営責任者

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新卒で証券会社に入社。その後、不動産・マーケティング・SaaS企業と4社の経験を経て独立。
学生時代は無人島のインターンや創業2か月目の会社でインターン生として2年勤務。
学生時代から新卒就活領域のメディア運営やキャリアコンサルタントを行っていた経験を元に業界や企業理解が深まるインタビュー記事や就活や転職に役立つ情報をお届けします。

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秋山翔一 - 熱狂ベンチャーナビ編集責任者

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新卒で商社に入社。その後WEBマーケティング支援を行う会社に転職。その後、繊維メーカーの役員を経て株式会社デジマケを創業。
年間500記事以上の監修を行っております。採用側の視点でサービスのファクトチェックや記事内容を精査しています。

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熱狂ベンチャーナビ編集部はインターンシップ・新卒就活・転職経験者で編成されております。20代~30代の幅広い年齢・職種やキャリアを持つメンバーが在籍しているため、就活・転職の苦しかった経験や成功体験を元に求職者に役立つ情報を発信いたします。

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