【代表インタビュー】BelleLus株式会社 代表取締役 松田リエ

食べて痩せるダイエットで築く次世代ヘルスケア
プロフィール

会社名:Belle Lus株式会社
役職:代表取締役
名前:松田リエ
趣味:温泉、旅行、美容
尊敬する人:北の達人の木下社長
座右の銘:意志あるところに道は開ける
人生で一番熱狂したこと:21回撮り直して公開した初めてのYouTube動画が100万回再生を達成したとき
「食べて痩せる」ダイエットサポートで、健康的に体の悩みを解消へ導く


どのような事業をされているのか教えてください。
松田さん:私たちは主に3つの事業を展開しています。1つ目がダイエットのサポート事業、2つ目がダイエットサポーターの育成事業、そして3つ目が発酵調味料の通販事業です。現在特に力を入れているのがダイエットサポート事業で、これは単なる体重減少を目指すのではなく、「食事改善」を通じて健康的な生活習慣をつくることを目的としています。3食しっかりと栄養バランスを考えながら食べることで、無理なく痩せられる方法を取り入れています。
近年では「何をどう食べたら良いかわからない」という方が増えています。これは、美味しくて手軽な加工食品が増えたことで、栄養の選び方や食事の重要性が軽視されがちな現状の影響も大きいと感じています。また、「ダイエットを続けられない」という悩みもよく耳にします。一時的なダイエットでは成果が出ないどころか、リバウンドによってかえって不健康になるケースも少なくありません。そうした課題を解決するため、私たちは日々の食事をサポートしながら、お客様が自然と健康的な食習慣を身につけられるよう、個別の対応を行っています。

他のダイエット方法と比べて、どのような点が特徴的ですか?
松田さん:私たちの特徴は、まず「食事制限をしない」という点にあります。多くのダイエット方法では摂取カロリーを極端に制限しますが、それでは体に必要な栄養が不足し、逆に健康を損なうことがあります。私たちは、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、体が必要とする栄養をしっかり摂ることで、自然と無理なく体重を落とし、健康的な体を手に入れる方法を提案しています。
このアプローチは、私が保健師時代に学んだ「健康を支えるには何が必要か」という視点から生まれました。当時、栄養指導を行う中で、単なる食事制限ではなく「健康的な体を作る栄養摂取」の重要性を痛感しました。その経験を元に、サポート体制にも工夫を加えています。私たちは一人ひとりに専任のサポーターをつけ、その方に寄り添いながら目標を達成するお手伝いをしています。
さらに、設立当初からサポートの質を向上させるために、お客様の情報を一元管理できるシステムの構築を進めてきました。このシステムは、お客様の食事や体重のデータをリアルタイムで記録し、それに基づいて適切なアドバイスを提供するためのものです。これにより、従来はアナログで行っていたサポートが格段に効率化され、お客様一人ひとりにより丁寧なサポートを提供できるようになりました。

ダイエットの継続率が高い理由について教えてください。
松田さん:継続率の高さの理由は、まず「一人ひとりに寄り添ったサポート体制」です。私たちのサポーターは、管理栄養士や保健師といった専門資格を持つ方が中心で、お客様の生活スタイルや目標に合わせた提案を行っています。ただし、単に指導するのではなく、まずは「できている部分」を認めることを大切にしています。
たとえば「毎日決まった時間に食事を取れているのは素晴らしいですね。この調子でタンパク質を少し増やすとさらに効果が出やすくなりますよ。」といった形で、お客様の行動を具体的に評価し、次に取り組むべきポイントをわかりやすく伝えることで、成功体験を積み重ねられるサポートを行っています。
また、ダイエットの継続を支えるもう一つの鍵となるのが、独自のシステムです。このシステムは、お客様のデータを一元管理するだけでなく、日々の進捗や課題をサポーターがすぐに把握できる仕組みとなっており、個別対応を可能にしています。このように、「無理なく」「安心して」「継続できる」環境を整えることで、多くのお客様に長くご利用いただいています。
「食事が人生を変える」実体験から生まれた事業への想い


起業に至るきっかけを教えてください。
松田さん:私自身、小学校5年生の頃から「食べないダイエット」を繰り返していました。体重を減らしたい一心で食事を極端に制限するものの、すぐにリバウンドしてしまう。そんなことを繰り返していたら、肌荒れや貧血、便秘などの不調に悩むようになり、体も心も疲れ果てていました。それでも「痩せたい」という気持ちだけで、無理な方法を続けていたんです。
転機が訪れたのは、27歳のときです。保健師として働く中で、カロリーを抑えることばかり考えていた自分の食生活が間違っていたことに気づきました。その頃、「私たちの体は、食べたものでできている」という言葉に出会い、それまで学んだことが腑に落ちました。栄養をしっかり摂らずに健康を手に入れることはできないと気づかされた瞬間でした。
そこで、自分の食事を改め、栄養バランスを意識する食生活を始めました。無理をするのではなく、必要な栄養素をきちんと摂るように変えた結果、1年かけて12キロの減量に成功しました。ただ体重が減っただけではなく、体調が良くなり、肌もきれいになり、生活そのものが大きく変わったんです。この経験を通じて、「食事を整えることで人生が変わる」という実感を得ました。

社会人として働く中で、やりがいや原動力はどのように形づくられていったのでしょうか?
松田さん:私は子どもの頃から早く働いてみたいという思いが強く、初めてのアルバイトで経験したことすべてが新鮮で楽しかったのを覚えています。たとえばマクドナルドでの仕事では、裏方の作業一つひとつに対して「どうやったら効率的に進められるか」「もっと良い方法があるのではないか」と考えること自体が楽しかったんです。この経験を通じて、何事も「面白がる」姿勢が大切だと気づきました。結果にとらわれず、プロセスそのものを楽しむことで自然と良い結果がついてくる。それが私の仕事に対するスタンスの基盤となっています。
もう一つ大きな原動力になっているのが、「目の前の人を笑顔にしたい」という思いです。アルバイト時代には、お客様が満足して笑顔で帰っていく姿を見るのがとても嬉しくて、それが仕事へのモチベーションになっていました。看護師として働き始めた時も、患者さんが回復していく様子や笑顔で退院される姿を見るたびにやりがいを感じました。この「目の前の人に寄り添い、笑顔にする」ことは、現在の事業を支える原点でもあります。
さらに、未知のものに対する好奇心も私の中で強い原動力になっています。新しい挑戦を通じて「今まで知らなかった自分」に出会える瞬間がとても楽しいんです。たとえば、ブログを立ち上げた時には、パソコンの使い方もほとんど分からない状態でしたが、「どうやったら上手く発信できるだろう?」と試行錯誤しながら、少しずつスキルを身につけていきました。ブログを書いてコメントをもらえた時の喜びや、それがきっかけで新しいお客様と出会えた時の感動が、その後のモチベーションにつながっていきました。
挑戦と成長を楽しむ文化で「予防医療」の可能性を広げる


御社の雰囲気や文化について教えてください。
松田さん:当社では社員一人ひとりが「楽しむ」ことを意識しながら新しい挑戦に取り組む文化ができています。たとえば、仕事で壁にぶつかったとしても、「どうやったら楽しみながら乗り越えられるか」を考えることで、前向きな姿勢を保つことができます。
社員の多くは30~40代の女性で、そのうち88%が子育て中の母親です。家庭と仕事を両立しやすい環境を重視しており、フレックス制や個々のライフスタイルに合わせた働き方をサポートしています。また、職場には「成長を楽しむ」姿勢が自然と広がっており、チームで協力し合うことを楽しむ社員が多いのも特徴です。こうした環境の中で、一人ひとりが自分の強みを活かしながら、お客様や仲間を思いやり、共感を持って働いています。
特に当社では、変化の速い環境の中でも柔軟に対応し、失敗から学ぶことで粘り強く課題解決に取り組む社員が多いです。そのため、精神的なタフさや、自発的に行動して結果を出す志の高い方が活躍しています。さらに、これまでの経験を活かしながら新しい挑戦をする方や、管理職経験のある方も多く在籍しており、互いに刺激を与え合う環境ができています。

入社後のキャリアや求める人物像について教えてください。
松田さん:私たちは、適材適所を意識しながら、それぞれの強みを活かせる環境を整えています。社員一人ひとりの特性をしっかりと把握し、できる限りその人自身の強みを発揮できるポジションへの配置や業務の調整を行っています。そのため、「自分の得意分野を活かしながら成長したい」「挑戦しながらキャリアを築きたい」 という方にとって、働きがいのある職場だと思います。
また、当社はベンチャー企業のため、決められた業務をこなすだけでなく、新しい施策を柔軟に取り入れ、素早く改善していくことを大切にしています。そのため、求める人物像としては、「変化を前向きに受け入れられる方」「新しいことに挑戦する意欲のある方」 ですね。実際に、当社のメンバーも、常に新しい取り組みにチャレンジしながら、自分のスキルを伸ばしています。
また、これまで主婦や子育て中の方が中心でしたが、今後はより勢いのある会社にしていくために、若い世代のエネルギーを取り入れたいと考えています。新しい発想や柔軟な考え方を持つ方々が加わることで、さらに組織の成長を加速させていきたいです。
当社では、自分の得意を活かしながら社会に貢献し、挑戦を楽しみながら成長できる環境 を目指しています。そんな文化の中で、主体的に行動し、新しいことに前向きに取り組める方に、ぜひ加わっていただきたいですね。

今後の展望について教えてください。
松田さん:今後は、これまでの「食べて健康的に痩せる」取り組みをさらに発展させ、通販事業を軸にした健康的なライフスタイルの提案を広げていきたいと考えています。現在、発酵食品を中心とした商品開発に力を入れており、たとえば腸内環境を整えるために開発した発酵リンゴ酢は、添加物を一切使わず、自然由来の素材にこだわっています。このような商品を通じて、まずは国内での健康意識を高めるお手伝いをしていきたいと思っています。
さらに、次の大きな目標として、日本の発酵食品をはじめとする食文化を海外に広めたいと考えています。現在、日本食は海外で注目されていますが、まだ家庭で取り入れられるレベルには達していないのが現状です。そこで、健康的な日本食を家庭の食卓に届けることで、世界中の人々が健康的な生活を送れるようサポートしたいと思っています。
「予防医療」という普遍的なテーマを軸に、国内外で健康的な食生活を広めることが私たちの次なる挑戦です。この目標を実現するために、社員一丸となって取り組んでいきたいと思っています。